1 開催日時

令和4年11月10日(木)午後1時15分から午後5時40分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「韓国ソウルにおいて多くの若者が亡くなった事件報道を見たが、ハロウィンということから多くの人が集まるだろうということは予想できたはずであり、事故が起きるかもしれないと考える人もいたはずなのに、警備を行い安全、安心を確保するという現実の行動に移すことができなかったというのは、なぜだったのだろうか、と感じる。
情報がうまく伝わらなかったのか、予測、予見する力が足りなかったのか、またはそれを実行する力が無かったのかなど考えるところであるが、結果としてこうした事件となったことは非常に残念である。
こうしたことは我々の身近でも起こりうることであると思うので、様々なことを予測し、考えておく必要があると感じたところである。
また、交番、駐在所等、現場からの情報がしっかりと組織内で上がっていくような仕組みなど、様々なことを考えさせられた事件であった。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「韓国ソウルの事件と比べると、渋谷や大阪でのハロウィンイベントなどでは警察や関係者も多く出ていたようであり、しっかりと対応されたものと感じたところであるが、こうした不測の事態にどう対応していくのかについては、警察業務では非常に重要なことであると思う。
ここ最近、イベント等の開催に「3年ぶりの」という枕(まくら)詞(ことば)が多く使われ、コロナ禍で中止等となっていた様々なイベントが各地で開催されている。
新型コロナウイルスの感染拡大も心配ではあるが、多くの人が参集する行事等が復活することは、経済活動が活発になるという点で一面良いことではあるが、警備等の面から警察においては非常に気を遣うところになると思う。
秋晴れの日が続き、非常に良い季候が続いているが、北海道等では新型コロナウイルス感染症の第8波と思われる兆しもあるようであり、今後の流行等を危惧しているところである。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「主催者がいないイベント、行事等について申し上げると、本県においては精霊流しがその一つであり、県警察としてもそうした行事の警備に関してある程度の知見はあるが、コロナ禍明けで様々な行事が復活してきている中で、勝手がわからないものや初めての開催で予測ができないものなど今後出てくるものと思われる。
県警察としては、来年開催予定のG7サミット保健相会合に向けて、主催者がないイベント等に対しても情報収集に努め、しっかり対応していくべきであるし、主催者があるイベント等については、主催者にしっかりと意識を持たせ、交通整理や安全対策などに関して、意見すべきところはしっかりと意見をしていく必要がある旨の指示を行ったところである。
兵庫県明石市における事故以降、警察においては、雑踏警備に関するマニュアルや一定の知見も蓄積されており、委員御指摘のとおり、ある程度のことに関しては予測し、対策を講じることができるので、各部門間で協力して取り組んでいくこととしている。
本年10月31日(月)、全国警察本部長会議に出席したが、その際の警察庁長官の訓示として、警戒の空白が生じないように、との指示があった。
これは、警備に限らず、各部門においても惰性になっていて抜かりがあったりしないかを点検するように、とのことや、様々な分野がITやサイバーなど新しい世界に入ってきているので、前例踏襲により空白に陥ることがないように、ということなどである。
警備に関しては引き続きしっかり対応するよう指示があったが、長崎は、来年にはG7サミット保健相会合を控えていることから、関係省庁や県、市などと連携し、しっかり対応していかなければならないと考えている。」
との発言があった。
また、警察から、
「委員が言及された各種イベントの復活という点に関して申し上げると、県警察においても、本年11月1日(火)、3年ぶりに県下柔道・剣道大会を開催した。
職員の士気も上がり好評であったが、その一方で、他県警察においては同様の大会において競技者の死亡事故も発生しており、久しぶりの大会やイベントを行うに当たっては、様々な点について充分注意し、準備や検討を行っていく必要がある、と改めて感じたところである。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 公安委員会宛て苦情申出に対する措置について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出に対する措置(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 公安委員会宛て苦情申出に対する措置について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出に対する措置(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 傷害事件による行政処分(猟銃の所持許可の取消し)について

警察から、
「傷害事件による行政処分(猟銃の所持許可の取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和4年長崎県殉職警察職員慰霊祭の挙行予定について

警察から、
「令和4年11月18日(金)、県警察学校において、殉職警察職員の遺族、来賓、警友会会員、警察関係者等が参列し、「令和4年長崎県殉職警察職員慰霊祭」を挙行する。
同慰霊祭では、明治10年以降に殉職された103柱を合(ごう)祀(し)する。」
との報告があった。

(2) 令和4年全国地域安全運動の実施結果について

警察から、
「令和4年10月11日(火)から同月20日(木)までの10日間、ニセ電話詐欺の被害防止及び子供と女性の犯罪被害防止を重点として、「令和4年全国地域安全運動」を実施した。
同期間中、警察本部においては、
○ 令和4年地域安全・暴力追放運動功労表彰式
○ 全国地域安全運動の取組重点などに関する知事メッセージの発信
○ 防犯ポスター展示会
○ 「ニセ電話詐欺被害防止」ラッピングバスのお披露目式
○ ワタミ株式会社との「長崎県の安全・安心なまちづくりに向けた協定」締結式
○ マクドナルドと協働した子どもの駆け込み防犯訓練
などに取り組み、各警察署においては、
○ 年金支給日キャンペーン
○ 青パトパレード、各種防犯パレード
○ 学校等に対する不審者対応訓練
○ 行政のメール配信サービス等を利用した犯罪被害防止広報
○ SNS等を活用した各種情報発信
などに取り組んだ。」
との報告があった。
委員から、
「ニセ電話詐欺に対する県警察の様々な取組について、以前よりも目にする機会が多くなってきている。
各取組の効果が上がることを期待するとともに、今後も多くの人に施策が届くよう工夫を重ねていただきたい。」
との発言があった。
委員から、
「様々な施策を行っていただいているが、それでもまだ県内では被害が発生しており、高齢者だけではなく、若い人も被害に遭っているようであるが、様々な対象に被害防止を呼び掛けるために工夫しているということか。」
との発言があり、
警察から、
「高齢者には直接面接して被害防止を呼び掛ける方法が良いのではないか、若い人にはメールやSNSを活用した被害防止の呼び掛けが効果的ではないかなど、検討を加えつつ情報発信を行っているところであり、今後も工夫しながら更なる取組を図って参りたい。」
との説明があった。
委員から、
「「子ども110番の家」については、どのような取組状況になっているのか。」
との発言があり、
警察から、
「「子ども110番の家」については、神戸市における児童殺傷事件を切っ掛けとして始まったものであり、各小学校区ごとに、その地域や学校で「子ども110番の家」を設定しているところである。
現在、そうした取組が広がって、企業や事業所などが参加していただくようになってきている。
また、コンビニエンスストア等についても、「見守りステーション」として、「子ども110番の家」と同様に児童の安全確保のため協力いただいているところである。」
との説明があった。
委員から、
「何かあったらここに駆け込んで良いのだとわかっていても、実際にはなかなか駆け込めないということもあると思う。
児童自身、何かあった場合に、「子ども110番の家」やコンビニエンスストアなどに駆け込んで良いということがわかるように教えることが必要だと思う。」
との発言があり、
警察から、
「児童等が学校区を回って、どこに「子ども110番の家」があり、どこに危険な場所があるのかなどを把握して、自分たちで安全マップを作成する取組があるが、児童等がしっかりと理解できるよう、そうした取組を定期的に行っていくことも必要だと考えている。」
との説明があった。
委員から、
「今回、ニセ電話詐欺被害防止の呼び掛けを行う取組として、宅食を行うワタミ株式会社との協定締結を行ったとのことであるが、そうした宅食を利用される方々の多くはケアマネージャー等も関与していて、様々な外部の方との関わりがある人であると思う。
そうした宅食等を利用しない、ケアマネージャー等とも関わりの無い人、そういうケアを受ける前段階の人というのが、実は、地域社会との繋がりが希薄で、情報の無い人ということになるのではないか。
そういう人たちへの情報発信について、警察と他機関が協力するなど様々な方法を模索して、良い取組ができればと考える。」
との発言があった。

(3)  令和4年度長崎県警察柔道・剣道大会の開催結果について

警察から、
「令和4年度長崎県警察柔道・剣道大会の開催結果」
について報告があった。

(4) 令和4年第3四半期における「街頭防犯カメラシステム」の記録データ活用状況について

警察から、
「令和4年第3四半期における「街頭防犯カメラシステム」の記録データ活用状況」
について報告があった。

(5) 令和4年第3四半期における「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る

禁止命令・警告等の実施結果について
警察から、
「令和4年第3四半期における「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令・警告等の実施結果」
について報告があった。

(6) 銃刀法に基づく医師の指定について

警察から、
「銃刀法に基づく医師の指定」
について報告があった。