1 開催日時

令和4年10月13日(木)午後1時20分から午後5時30分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「本日の定例会から公安委員長として進行させていただくので、最初に一言御挨拶を申し上げる。
安心、安全な長崎県とは何かについて、公安委員としてどのように向かい合い、取り組んでいくべきかを考えると、「安心、安全」を感じるのは、人や立場によってそれぞれであると感じている。
それぞれの人にとっての安心、安全はそれぞれ違う、ということであるが、基本的な安心、安全というのは、そこでいかに皆が幸せに暮らしていけるか、ということであると思う。
そこに向かっていくために、いろいろな角度から様々な意見が言える、ということが大事であると思っているので、よろしくお願いしたい。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「委員長代理及び監察委員という立場で、委員長を支え、また新たな委員をお迎えして、新体制で頑張っていきたい。
10月7日(金)、ニセ電話詐欺被害防止コールセンターの視察を行った。
高齢者の自宅電話に架電して、ニセ電話詐欺の被害防止のアナウンスを行っているという取組について説明を受けたが、注意喚起のために掛けた電話について、かえって詐欺の疑いを向けられることもあるということで、大変御苦労されているものと感じた。
未然に被害を防ぐという意味で効果があるものと思い、また、社会的弱者を守るという観点から警察業務として非常に重要であると感じるところであるので、引き続き頑張っていただきたい。
また、最近テレビで「私たちはだまされない」との題で、どのような電話があり、どのようなやりとりをして詐欺の被害に遭った、または未然に被害を防止できたなど、個々具体的な内容で、毎日違う事例を紹介する番組が放送されている。
高齢者の方がテレビを見るであろう時間帯に放映されていることから、被害防止に向けた効果があるものと感じているところである。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「ニセ電話詐欺については、同じ地区、同じ手口で被害が続発することがあるということであり、様々な人がこのような詐欺が発生しているということを認知できれば、互いに注意喚起でき、被害を防止できると思う。
ところで、最近、金融機関のATMで携帯電話の使用をしてはいけない、という呼び掛けがあり、その理由は、ATMでの携帯電話の使用が、詐欺被害で見られる特徴のひとつだから、ということである。
確かに、金融機関等の壁に、携帯電話の使用をしないようポスターが貼られているのを見るが、その意図、つまり、なぜATMで携帯電話を使ってはならないのか、について、正しく県民の方々に伝わっているのだろうか、と感じるところがある。
予防措置としては一定の効果があるところであると思うので、効率的に被害を防ぐことができるのであれば、そうした取組が必要なのではないかと感じた。
また、G7サミット長崎保健大臣会合が開催される日程が来年5月13日及び14日と示されたとのことであるが、来年春には統一地方選挙も控えていることから、県警察としても非常に忙しくなると思われるので、効率的に業務を遂行できるところは効率的に進めるなど、安全で安心な社会づくりに取り組んでいかなければならないと考えている。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「1点目にニセ電話詐欺についてであるが、どのように被害を防ぐかということを様々に検討して取り組んでおり、委員からも御指摘があったとおり、テレビ等メディアに対して協力依頼を行い、詐欺の電話が掛かっていた地域や通話内容などの具体的な内容を含め、被害防止の注意喚起を行う報道を行っていただいているところである。
2点目として、新型コロナウイルス感染症の情勢などから中止が続いていた警察関係の様々な大会、競技会などが徐々に行われるようになってきている。
そのなかで、九州管区内警察逮捕術大会が行われた結果として、長崎県警察の女性警察官が優勝したところ、これまでそうした選手への表彰式についてはテレビ等メディアの前で行うことはなかったが、今回はテレビカメラを含め報道機関を入れて表彰式を行った。
その結果として、全体的には非常に好意的に捉えていただいたのではないかと感じており、実際に警察業務のなかでは女性が携わった方がより良いと考えられるものも多くあり、そうした点も含め、県警察がしっかりと取り組んでいるということをアピールできたのではないかと考えている。
県民の方々に、より良く警察を理解していただくために、広報活動については今後もよく考えて取り組んでいきたい。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 公安委員会宛て苦情申出に対する措置について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出に対する措置(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 確認事務の委託に関する事務取扱規則の全部改正について

警察から、
「確認事務の委託に関する事務取扱規則の全部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 信号機の新設及び廃止(計8か所)について

警察から、
「信号機の新設及び廃止(計8か所)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(4) 運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 県議会「令和4年9月定例会」の開催結果について

警察から、
「令和4年9月定例会は、令和4年9月12日(月)から同年10月7日(金)までの26日間を会期として開催され、警察関係では議案1件を提出したほか、知事専決事項関係3件についての報告を行い、10月7日(金)の本会議で可決・承認された。
警察本部に関しては、
○ 一般質問においては、
・行方不明者捜索等への警察犬の活用
・信号機のない横断歩道での一時停止
・G7関係閣僚会合の長崎開催
などに関する質問
○ 総務委員会においては、
・職員の定年引き上げ
・公用車事故、損害賠償事案
・ニセ電話詐欺対策、手のひら運動
などに関する質疑
があり、それぞれ答弁を行った。」
との報告があった。
委員から、
「議員からの質問が多かったのは、県警察の活動について注目が集まっているということによるものか。」
との発言があり、
警察から、
「本年7月の安倍元総理に対する銃撃事件や、G7サミット長崎保健大臣会合が決定したこと、更には最近、警察広報活動を強化していることなどが影響して、警察業務に関連する部分で関心が高まったことによるものと考えている。」
との説明があった。

(2) 令和4年秋の全国交通安全運動の実施結果について

警察から、
「令和4年9月21日(水)から同月30日(金)まで実施された秋の全国交通安全運動期間中における交通事故発生状況(暫定値)は、発生件数83件(前年同期間比+6件)、死者数3人(同+3人)、負傷者数98人(同+5人)であった。
期間中は、交通違反1,263件(前年同期間比-937件)を検挙するとともに、
○ 秋の全国交通安全運動広報パレード出発式
○ 草野仁氏によるビデオメッセージを使用した広報
○ 交通安全車両パレード
○ 交通安全キャンペーン
○ 県下一斉飲酒運転取締り
○ 全国一斉通学路取締り
○ 関係機関・団体と連携した広報啓発活動
などの取組を実施し、交通事故防止を図った。」
との報告があった。
委員から、
「今回、運動期間中の交通事故の発生件数、死者数、負傷者数が、いずれも前年同期比でプラスとなったのは何か原因があるのか。
加えて、今後の取組は。」
との発言があり、
警察から、
「期間中、増加した交通事故の特徴として、歩行者被害の事故、自転車に係る事故、高齢者に関する事故がいずれも増加しているところであるが、いずれも既に対策を講じているところである。」
との説明があった。
委員から、
「医学的な見地から、交通規則を守るということについて申し上げると、一部の認知症のタイプにおいては、規律を守ることができない、という特徴があるが、そうした認知症であっても、通常の記憶や認知能力は正常に近い場合が多い。
交通規則を守らないことで発生した交通事故がどのくらいあるのか、当然、全てが認知症の影響等ではないかもしれないが、なぜ規則を守らなければいけないのか、守らないことでこれだけの事故が発生している、ということを示していく意味で、統計的に明確に示すということは必要なのではないか。」
との発言があり、
警察から、
「交通事故に関する統計については県警察のホームページ等に示してはいるが、委員御指摘の点も踏まえ、広報のあり方について検討してまいりたい。」
との説明があった。

(3) 永年(30年)勤続表彰式の開催予定について

警察から、
「令和4年11月2日(水)、県警察本部において永年(30年)勤続表彰式を開催し、警察官57人、一般職員16人の計73人に対して本部長賞詞を授与する。
なお、20年勤続職員については、各所属長から表彰状を伝達する。」
との報告があった。
委員から、
「永年勤続の職員の皆様に対して御礼申し上げるとともに、お祝いの言葉を伝えていただきたい。」
との発言があった。

(4) 長崎県警察拳銃射撃競技大会の開催結果について

警察から、
「長崎県警察拳銃射撃競技大会の開催結果」
について報告があった。

(5) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令の実施結果」
について報告があった。

(6) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令の実施結果」
について報告があった。

(7) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等有効期間延長処分の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等有効期間延長処分の実施結果」
について報告があった。

(8) 第52回全国白バイ安全運転競技大会の開催結果について

警察から、
「第52回全国白バイ安全運転競技大会の開催結果」
について報告があった。