1 開催日時

令和4年6月9日(木)午後1時20分から午後5時45分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

委員から、
「最近、気になっていることとして、ニセ電話詐欺などに隠れて、暴力団の動きが見えてこないところがあると感じている。
隣県の佐賀県では、暴力団事務所に車が突入するなどの事件も発生しているようであるが、本県においてそうした暴力団に関連する事案が発生した場合は、情報を共有して、県民の安全・安心に資する対応をお願いしたい。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「暴力団情勢については、本県では比較的落ち着いている状況ではあるが、委員御指摘のニセ電話詐欺については、実は、背後で暴力団が関与している例が多いとされている。
そのため、全国的に、都道府県警察におけるニセ電話詐欺の担当課は組織犯罪対策課に移行している状況であり、本県警察も同様である。
本年6月6日(月)、長崎県主催「長崎県犯罪のない安全・安心まちづくり推進県民会議」が開催され、私からは、ニセ電話詐欺被害防止について、出席された各位に協力をお願いしたところである。
翌6月7日(火)には、県警察主催で「ニセ電話詐欺対策官民合同会議」を開催したが、県副知事をはじめ、出席いただいた関係各位とニセ電話詐欺被害防止について話し合い、同日から6月16日(木)までの間、ニセ電話詐欺根絶旬間としてキャンペーンを行っているところである。
6月8日(水)には、県下副署長等会議を対面で開催したが、その際、双方向の意見交換を行うため検討会を開き、有意義な議論を行うことができた。
これからも、それぞれの警察署が抱える諸事情をしっかり把握しつつ、いずれの警察署においても署員が一丸となってしっかりと役割を果たせるよう、きめ細かい指導を行っていきたい。」
との発言があった。

5 協議事項

(1)  沖縄県公安委員会からの援助の要求について

警察から、
「沖縄県公安委員会からの援助の要求(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2)  少年指導委員の委嘱について

警察から、
「少年指導委員の委嘱(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3)  銃刀法違反等事件に伴う行政処分(猟銃所持許可取消し)について

警察から、
「銃刀法違反等事件に伴う行政処分(猟銃所持許可取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(4)  遊泳区域の指定及び指定通知書の交付並びに長崎県公報による公示について

警察から、
「遊泳区域の指定及び指定通知書の交付並びに長崎県公報による公示(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(5)  運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1)  第26回参議院議員通常選挙違反取締本部の設置予定について

警察から、
「令和4年6月16日(木)午前10時、県警察本部(捜査第二課内)に、警察本部長を取締本部長とする「第26回参議院議員通常選挙違反取締本部」を設置し、同日、県下22署に、警察署長を長とする同取締本部を設置する予定である。」
との報告があった。

(2)  共同危険行為等の禁止違反事件の検挙について

警察から、
「令和3年9月15日(水)、佐世保市三浦町から上京町までの国道35号上において発生した道路交通法(共同危険行為等の禁止)違反被疑事件(第1事件)及び同年11月8日(月)、北松浦郡佐々町沖田免市道上において発生した同違反被疑事件(第2事件)については、令和4年6月1日(水)までに、県北地区居住の少年被疑者11人全員を通常逮捕した。
第1事件については、
被疑者7人が普通自動二輪車6台に分乗し、「交差点内を周回」、「道路一杯に広がる」、「信号無視」などの集団暴走を行うことにより
第2事件については、
被疑者4人が普通自動二輪車1台及び原動機付自転車2台に分乗し、執拗に交差点内を周回する集団暴走を行うことにより
共同して著しく道路における交通の危険を生じさせ、又は、著しく他人に迷惑を及ぼすこととなる行為をしたものである。」
との報告があった。

(3)  警護警備の実施結果について

警察から、
「警護警備の実施結果」
について報告があった。

(4)  公安委員会宛て苦情申出の受理について(2件)

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出の受理(2件)」
について報告があった。

(5)  損害賠償請求訴訟の提起について

警察から、
「損害賠償請求訴訟の提起」
について報告があった。

(6)  水難事故防止指導員の委嘱について

警察から、
「水難事故防止指導員の委嘱」
について報告があった。

7 委員発言

委員から、
「先ほど、警察本部長から、県下副署長等会議において県下各署の副署長等と意見交換を行ったとの話があった。
いわゆるガバナンス、民間でいう経営管理というものについても話が及んだものと思うが、今後、業務管理、人事管理、就業に関する検討などどのように行っていくのか、お尋ねしたい。」
との発言があり、
警察本部長から、
「業務管理等の検討に関しては監察等を通じて行うなど、今後様々な形で実施する予定であるが、それとは別に、今回の副署長等会議においては、各警察署において、どのようにすれば円滑に業務を遂行できるのかについて考えてほしいということを話したところである。
今回の会議では、私のみならず、警務部長、首席監察官なども話をしたが、各部長にあっても各部業務についての巡回指導、教養等を行っているところであり、今後も、各所属において的確な体制づくりに努め、職員から不満が出ないよう、かつ、非違事案が発生しないよう、きめ細やかな指導に努めていくこととしたい。」
との説明があった。
委員から、
「非常に重要なことである。
職場の職員各位が、それぞれやる気を出せるような雰囲気作りが大事だと思うので、今後とも頑張っていただきたい。
もうひとつお尋ねするが、大麻事犯に関して、最近の県内の動向はいかがか。」
との発言があり、
警察から、
「ここ最近でも、県内で複数の検挙事例があっている。
近年、大麻については、全国的に若い年齢層での使用がまん延している状況がみられ、本県でも同様の傾向であると感じている。」
との説明があった。