1 開催日時

令和5年2月9日(木)午後1時15分から午後4時40分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「トルコ南部で発生した大地震に関して建物が崩れる映像を見たが、様々な意味で準備、備えが必要なのだろうと感じたところである。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「2月5日(日)、長崎ランタンフェスティバルが終了した。
人出に関する関心もさることながら、事件や事故がなく無事終わったということが何よりであったと思っている。
県警察においては、雑踏警備や交通整理など大変お疲れ様でした。
今回の人出については約53万人ということであったが、ピーク時の5年前の開催時には106万人の人出があったとのことであり、そうすると今回はピーク時の丁度半分程度であったということになる。
3年前の前回開催時は、正に新型コロナウイルス感染症が拡大しつつある時期であり、何とか開催できたという状況であったと思うが、この時には国際クルーズ船などは全てキャンセルになった中での開催であったわけである。
今回は、そうした中で開催した前回とほぼ同程度の人出となったのであるから、今後、海外からの観光客等が戻ってくることも考えつつ、来年は更に人出が増え、にぎわいが戻ることを願っているところである。」

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「長崎ランタンフェスティバル雑踏警備については、本日、地域部長から報告させていただくが、正に前回開催時と同様の人出があったとのことで、ポストコロナを象徴していると感じている。
今年はほかにも様々な行事が開催されるものと思うが、委員御指摘のとおり、外国人観光客がまだ復活していない中でこれだけの人出となったことを考えると、これから先、人出がもっと増えてくることを想定した雑踏警備等、諸準備を進めていく必要があるものと考えている。
私自身は、離島を含む警察署、交番及び駐在所の巡視を引き続き行っており、来週中には本県内の全交番、駐在所の巡視を終える予定である。
現場の声をよく聞き、激励するという私の目標、取組については、就任以降、約1年半を掛けて完了することになるが、今後も現場の声については大事にしてまいりたい。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 長崎県警察の内部組織の改正について

警察から、
「長崎県警察の内部組織の改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 長崎県警察の組織に関する規則の一部改正について

警察から、
「長崎県警察の組織に関する規則の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 警察職員の配置定員に関する規則の一部改正について

警察から、
「警察職員の配置定員に関する規則の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和5年度当初予算(案)の概要について

警察から、
「令和5年度当初予算(案)については、総額約391億4,000万円で、
○ 犯罪から県民を守る総合的な取組の推進
○ サイバー空間の脅威への的確な対処
○ 悪質・重要犯罪の徹底検挙と組織犯罪対策の推進
○ 交通死亡事故・重傷事故抑止対策の推進
○ 治安情勢の変化や緊急事態への的確な対処
○ 活力に満ちた魅力ある職場環境の確立
○ 県民の要望等を反映した活動の推進
○ G7サミットに伴う保健大臣会合警備対策
などの主要事業に必要な経費を計上している。」
との報告があった。
委員から、
「交番相談員とはどのようなものか。」
との発言があり、
警察から、
「本県においては全て退職した警察官から任用されており、一部離島の交番を除き、原則としては全ての交番に配置することとしており、地理教示や電話対応等を含め、交番における業務についての補完を行っている。
なお、交番相談員であることを明らかにするベスト、帽子を着用している。」
との説明があった。

(2) 令和5年春の定期人事異動の概要について

警察から、
「令和5年春の定期人事異動は、全階級一斉に本年2月17日(金)内示、3月24日(金)発令を予定している。
主な異動概要は、離島交流、特殊事情者の配置換え等である。」
との報告があった。

(3) 令和5年度人材確保活動の推進について

警察から、
「令和5年度の人材確保活動については、「戦略的人材確保活動」として
○ 高校生、大学生等の受験対象者に対する受験勧奨活動
○ あらゆる機会と手段を活用した警察の魅力宣伝活動
の2本柱による取組を推進する。
また、試験制度の見直しを行い、受験者数の増加や多様な人材の獲得を図る。」
との報告があった。
委員から、
「インターンシップについては、どのような学生に対して、どのような日程等で実施しているのか。」
との発言があり、
警察から、
「1日単位で行っており、大学生対象、高校生対象のものを実施している。
いずれも業務に関する経験というよりは、業務内容の説明という形が多く、体験型というよりは説明型というものになっている。」
との説明があった。
委員から、
「警察業務の特殊性もあるとは思うが、インターンシップを本格的に行うのであれば、説明型ではなく体験型での実施を検討することが必要ではないかと思う。」
との発言があり、
警察から、
「ゼミ形式等での実施なども検討しているところであり、今後も引き続き考えてまいりたい。」
との説明があった。
委員から、
「良い人材が集まるよう、引き続き頑張っていただきたい。」
との発言があった。

(4) 令和4年中における少年非行の概要及び子供の性被害の状況について

警察から、
「令和4年中における少年非行の概要については、
○ 刑法犯少年   127人(前年比-16人)
○ 特別法犯少年   27人(前年比±0人)
○ 不良行為少年 1,734人(前年比-395人)
であり、主な特徴点としては、
○ 刑法犯少年は、統計が残る昭和26年以降最少となった
○ 刑法犯少年に占める触法少年の割合が増加した
ことが挙げられる。
また、子供の性被害の状況については、
○ 児童買春等事件による被害児童 11人(前年比±0人)
○ 児童ポルノ事件による被害児童 17人(前年比+10人)
○ SNS等の利用に起因する性被害児童 20人(前年比+7人)
うちフィルタリング利用者1人(前年比-2人)
であり、主な特徴点としては、
○ 児童ポルノ被害が急増した
○ SNS利用起因性被害児童の95パーセントがフィルタリング
を利用していない
ことが挙げられる。
今後は、
○ 少年の年齢や学年に応じた非行・被害防止教室の実施
○ 少年サポートセンターを中心とした立ち直り支援活動等、
非行少年を生まない社会づくりの推進
○ SNSを活用した児童の性被害防止のための注意喚起・警告
活動の推進
などに取り組む。」
との報告があった。
委員から、
「非行少年の数が減っているのに、触法少年の割合は高くなっているということは、犯罪の低年齢化ということだと思うが、再犯についてはどのような状況か。」
との発言があり、
警察から、
「触法少年が14歳以上になった後に、再度犯罪を繰り返すこともある。」
との説明があった。
委員から、
「家庭環境等の要素もあると思うが、小学生くらいの年齢層から犯罪を繰り返してしまう少年がいるということについて、どのようにすれば犯罪行為を止めることができるかということを関係機関との連携を含め、取り組んでいかなければならないと思う。」
との発言があり、
警察から、
「委員御指摘のとおりであり、警察だけでは難しいことから関係機関と連携して取り組んでいる。
今後も引き続き取り組んでまいりたい。」
との説明があった。
委員から、
「携帯電話のフィルタリングについては、保護者の許可を得て行うことになると思うが、子ども自身はフィルタリングを掛けてしまうと様々なものが見られなくなるから、ということでフィルタリングを拒否する傾向にあると聞いている。
当然、強制ということはできないと思うが、フィルタリングについてはできる限り、掛けていくように働き掛けていくべきと考える。」
との発言があった。
委員から、
「性被害の年齢が低年齢化してきていると思うが、子どもが一方的に被害に遭っているようになっているというわけではなく、子ども自身が金銭的な理由で自ら犯罪に入っていくという報道も目にしているところである。
今回発表のあった性被害件数等については、県警察において検挙して判明した件数ということと思うが、ここに出てこない被害実態、いわゆる暗数としてはどのくらいあると考えているか。」
との発言があった。
警察から、
「明確な数は分からないが、そうした実態は一定数あるものと考えている。」
との説明があった。
委員から、
「少年の性被害等は携帯電話を介する場合が大半であると認識している。
県警察の取組としてサイバーボランティアである高校生による啓発活動を行っているとのことであるが、年齢の近い若者同士でインターネット等の危険性を話し合うという取組は非常に良いものと感じるので引き続きお願いしたい。」
との発言があった。

(5) 長崎ランタンフェスティバル雑踏警備の実施結果について

警察から、
「令和5年1月22日(日)から同年2月5日(日)までの15日間、長崎新地中華街、浜町・観光通りアーケードなど長崎市内中心部において「長崎ランタンフェスティバル」が開催された。
これに伴い、「新地町安全・安心・交流センター(旧湊公園交番)」に「長崎ランタンフェスティバル臨時警備派出所」を設置し、長崎警察署員、大浦警察署員、地域部地域課員の延べ181人体制で雑踏警備を実施した結果、雑踏事故の発生はなかった。」
との報告があった。

(6) 西彼杵道路「一般県道奥ノ平時津線」の一部供用開始について

警察から、
「令和5年2月18日(土)から、西彼杵道路「一般県道奥ノ平時津線」の一部区間(日並インターチェンジから時津インターチェンジまでの延長約3.2キロメートル)について供用が開始される。
同区間は時津警察署が管轄し、長崎県長崎振興局が管理する。」
との報告があった。
委員から、
「時津ICで降りた車がどこにいくのかということを懸念しているところである。
同ICから流出した車が横尾方面に向かうのか、そうでなければ、現在ただでさえ渋滞が激しい井手園交差点方面が更に渋滞するのではないか、ということである。」
との発言があり、
警察から、
「委員御指摘の点については、井手園交差点の長崎市街地向きの右折帯を延長するなどの対策を順次行っているが、今後、交通流の状況を見ながら調整していくことになるものと考えている。」
との説明があった。
委員から、
「今後の交通状況をよく見て、的確に対応していただきたい。」
との発言があった。

(7) 令和4年度長崎三重式見港・松島港テロ対策合同(危機管理コアメンバー)訓練の実施結果について

警察から、
「令和5年2月1日(水)、長崎港フェリーターミナルにおいて、「令和4年度長崎三重式見港・松島港テロ対策合同(危機管理コアメンバー)訓練」が実施された。
訓練には、本県警察のほか、長崎海上保安部、長崎税関など12機関106人が参加し、「長崎国際フェリーターミナルに着岸していた外国クルーズ船宛てに、発信先不明の人物から「船とターミナルにいる人間に対する化学剤による攻撃」と「爆破攻撃」を実行するとの入電があった。」との想定の下、警戒区域設定訓練・船内検索訓練・乗員等避難誘導訓練などを実施した。」
との報告があった。

(8) 公安委員会宛て苦情申出の受理について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出の受理」
について報告があった。

(9) 令和4年第4四半期における「街頭防犯カメラシステム」の記録データ活用状況について

警察から、
「令和4年第4四半期における「街頭防犯カメラシステム」の記録データ活用状況」
について報告があった。

(10) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令の実施結果について(3件)

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令の実施結果(3件)」
について報告があった。