1 開催日時

令和5年4月20日(木)午後1時15分から午後5時10分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「4月になり、観光船を始めとして人の往来がますます多くなっているように感じる。
それに伴ってか、事件等も多く発生しているとのことであり、警察の皆様は大変御苦労されていると思う。
先日、佐世保署員の自殺に関して遺族の方が県に損害賠償を求めて提訴したと報道されていたが、そうした事案が起こったことは非常に残念でならない。
この事案以降、長崎県警察では、職員が気がついた事を言えるような風通しの良い職場へと着実に変わってきているものと感じている。
その歩みをこのまましっかりと続けていただきたい。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「新型コロナウイルスの感染拡大が収まってきたことからか、人流が出てきて街も賑わってきていると感じる。
G7長崎保健大臣会合の開催が3週間後となったが、和歌山県において岸田総理大臣に対して爆発物が投げ込まれるという事件があり、警備に関しては非常に気を遣うため、準備が大変だと思うが、何事もなく行事が行われることを公安委員として祈念している。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「人流が復活したことに伴ってか、事件・事故が非常に多くなっている。
我々としては、今年の重大事である統一地方選挙やG7長崎保健大臣会合などに集中したいところではあるものの、交通事故の激増を含め、きちんと対応していかなければならない。
そのような中、私から警察職員に対し、「基本に忠実に、かつ応用力を効かせて、しっかり着実に、やらなければならないことをやってほしい」と話をしたところである。
業務は山積しているが、しっかりと対応していきたいと思っている。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 長崎県警察関係手数料条例(道路交通法関係)の一部改正について

警察から、
「長崎県警察関係手数料条例(道路交通法関係)の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 少年指導委員の委嘱について

警察から、
「少年指導委員の委嘱(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 長崎県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例の一部改正について

警察から、
「長崎県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(4) 運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 新佐世保警察署(仮称)基本設計の概要について

警察から、
「新佐世保警察署の設計業者は、プロポーザル審査で最優秀提案者に特定された「大建・松林・重野特定建設関連業務委託共同企業体」である。
基本設計の概要については、
○ 階層:地上4階建て(地下なし)
○ 敷地面積:約8,400平方メートル
○ 延床面積:約9,850平方メートル
○ 構造:鉄骨造
○ 配置・動線計画:周囲の状況が把握しやすい敷地南東角に
庁舎を配置。
警察関係車両と来庁者車両の動線を出入口から明確に区分
○ 地震対策:耐震構造
○ 大規模災害対策:連続7日間の施設維持が可能な発電機の
設置
○ 環境対策:再生可能エネルギー(太陽光、雨水等)の利用
としている。
今後は、令和5年12月18日までに実施設計を完成させた後、令和6年度から令和9年度にかけて建築工事を実施することとしている。」
との報告があった。
委員から、
「佐世保市の方々にとっては、駐車場もありアクセスが良くなるということか。」
との発言があり、
警察から、
「中心部にあり、幹線道路に面しているため、利便性は高まると考えている。」
との説明があった。
警察から、
「新庁舎前はバス通りとなっているので、バスでの来訪が可能である。
また、元は市民会館があった場所なので、市民の皆様にはなじみがある場所でないかと思う。
多くの方が好意的に思ってくれているものと理解している。」
との説明があった。
委員から、
「今の佐世保署は狭いので、広々とした市民会館跡地に移転することは良いことだと思う。
相浦署が佐世保署と統合されることは、時代の流れであり仕方がないこととは思う。」
との発言があり、
警察から、
「相浦署に関しては、警察署としての運用はしないが、利便性が下がらないように配慮したい。」
との説明があった。

(2) サイバー中核捜査員の指定について

警察から、
「令和5年4月4日(火)、警察本部において「令和5年度サイバー中核捜査員指定書交付式」を実施した。
今年度のサイバー中核捜査員に指定されたのは、生活安全部、刑事部、交通部及び警備部から選出された警察官4人である。
「サイバー中核捜査員育成プログラム」とは、サイバー空間の脅威に対処する捜査能力の底上げを図るため、生活安全部、刑事部、交通部及び警備部が主管するサイバー犯罪捜査の中核を担うことが期待される捜査員をサイバー中核捜査員に指定し、1年間、サイバー犯罪対策課において捜査等に従事させ、サイバー犯罪捜査技術と対処能力を習得させて各捜査部門に還元するものである。
今回指定された捜査員は、今後、基礎的知識、対処能力の習得及び情報処理資格の取得などのカリキュラムに取り組む。」
との報告があった。
委員から、
「新たに捜査員4人が指定されたことで、サイバー事件に対する捜査体制が充実するものと思われる。
指定された方々が、今後得た知識を十分に生かせるようになることを期待している。」
との発言があった。

(3) 諫早市内における殺人未遂事件の発生・検挙について

警察から、
「本件は、令和5年4月16日(日)午後2時49分頃、諫早市栄田町の市道上において、雲仙市居住の被疑者(24歳男性)が、長崎市居住の被害者(21歳男性)と交通上のトラブルになった際、自己が運転する軽四輪乗用自動車の前に被害者が立ち塞がっていたにもかかわらず、同車を発進させ、その際、被害者がボンネットにしがみついていたのに、そのまま同車を走行させて被害者を道路に振り落とし、殺害しようとしたものである。
被害者からの110番通報を受けて本件を認知し、警察官が逃走中の被疑者の身柄を確保した後、所要の捜査を経て、同日午後9時24分、緊急逮捕した。」
との報告があった。

(4) 令和5年度刑事部伝承官の委嘱について

警察から、
「令和5年4月7日(金)、警察本部において「令和5年度刑事部伝承官委嘱状等交付式」を実施し、6人の伝承官を委嘱するとともに、1人の伝承官の委嘱を解除した。
「刑事部伝承官制度」とは、刑事警察の実務に秀で、指導能力と後継者育成に熱意を有する警察OBに「刑事部伝承官」を委嘱し、刑事警察の専門的捜査技能及び知識の伝承を行うものであり、令和4年度中は5人の伝承官が捜査特別研修や刑事任用科等の機会に計9回、延べ195人の警察官に対して伝承教養を実施した。」
との報告があった。
委員から、
「OBの方々の技能や知識がしっかりと伝承されていくよう、御指導をよろしくお願いする。」
との発言があった。

(5) 「テロ対策パートナーシップ長崎」定例会の開催結果について

警察から、
「令和5年4月12日(水)、警察本部において「テロ対策パートナーシップ長崎」定例会を開催した。
本定例会の開催趣旨は、G7長崎保健大臣会合等の開催を間近に控え、当該行事の円滑な進行に資するため、テロの未然防止を更に徹底すべく、関係機関及び民間事業者との情報共有・連絡体制の確立を図ったものであり、公共交通機関、ライフライン関連事業者、爆発物の原料となり得る化学物質の取扱事業者など47団体が参加した。
会議では、警察本部長の挨拶に続き、警察本部から「G7長崎保健大臣会合等に向けた取組と課題」に関する報告及び質疑応答を実施した。
「テロ対策パートナーシップ長崎」は、テロの未然防止に向けた取組として会議の開催や関係機関との訓練等を行い、民間事業者や地域住民等とも連携したテロ対策活動を推進する方針である。」
との報告があった。
委員から、
「これから統一地方選挙やG7長崎保健大臣会合があり、その後は原爆犠牲者慰霊平和祈念式典といろいろな行事が続くので、テロ対策は大変だと思うがよろしくお願いする。」
との発言があった。

(6) 令和5年度長崎県情報通信部機動警察通信隊員の指名について

警察から、
「令和5年4月7日(金)、警察本部において「令和5年度長崎県情報通信部機動警察通信隊員指名式」を実施した。
令和4年度中、機動警察通信隊は、
○ 初動警察通信活動
○ 岸田自民党総裁来県に伴う警備通信対策
○ 被爆77周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に伴う警備通信
対策
○ 防衛大臣来県に伴う警備通信対策
などの業務で出動するとともに、
○ 非常招集訓練
○ 長崎県総合防災訓練
○ 新幹線傷病人搬送及び乗客移乗訓練
○ 警察本部機能移転訓練
○ 無線中継所燃料搬送訓練
○ 長崎県原子力防災訓練
○ 治安出動に係る佐賀県警察及び陸上自衛隊との共同実動訓練
などの活動を行った。」
との報告があった。
委員から、
「機動通信隊は24時間で対応しているということか。」
との発言があり、
警察から、
「当直勤務を設けた上で、事案に応じた参集を行い対応することとしている。」
との説明があった。
委員から、
「機動通信隊に限らず、警察組織において、参集するための事案であるかどうかは誰が判断するのか。」
との発言があり、
警察本部長から、
「最終的には本部長である私が判断する。
原則的に、自然災害や事件・事故等を想定した参集基準が決まっているため、各段階において報告を受ける際に事案の軽重や参集人員についての確認がなされ、必要があれば各段階の指揮権に応じて補填される。」
との説明があった。

(7) 令和4年度長崎県警察の行う会計事務の監査結果について

警察から、
「令和4年度長崎県警察の行う会計事務の監査結果」
について報告があった。

(8) 令和4年度下半期の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に係る少年指導委員に関する専決状況について

警察から、
「令和4年度下半期の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に係る少年指導委員に関する専決状況」
について報告があった。