1 開催日時

令和5年12月7日(木)午後1時15分から午後3時40分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「いよいよ師走となり今年も1か月を切っている中、長崎県警察では、明日(12月8日)、明後日(12月9日)、長崎市において「「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議」が開催されることに伴う要人警護が予定されているとのことである。
これについては、万難を排してしっかりとやっていただきたい。
今年1年、様々なことがあり、今はもう来年の目標などを決めるときであるが、多くの人出の中で様々な事件等も起こる可能性があることから、どうか無事に正月が迎えられるよう、よろしくお願いする。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「本日(12月7日)、広島県警察の職員2人がいわゆるカラ出張を繰り返し、出張旅費を不正に着服していたという報道を見た。
この手の不祥事は昔からあり、組織の不祥事としては割とポピュラーな事件とも言え、これを未然に防止するためには本人たちの職業倫理に頼るしかないのではないかとも思う。
それでも早期に確認をして、「これはおかしいのではないか」ということが直ちに分かるよう、そのような工夫を重ねていく必要があるのだと考えている。
長崎県警察においても「絶対に起こらない」と断言まではできないと思うので、そのような対策も考えていただきたいと感じた。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「最近、「私人逮捕」という報道が出ているが、これだけしっかり警察が治安維持のための活動を行っているのにもかかわらず、やはり「私人逮捕」を積極的に歓迎している人たちもいるということが気になっている。
確かに「警察の活動で治安は完璧」ということではなく、何か足りないところもあるのかもしれないが、それでも私たちは、警察が大変頑張って業務を行っているのを見ているので、この状況に納得がいかない気持ちになってしまう。
また、昨日(12月6日)は、車が役所など2か所に突っ込んだ事件が発生しているが、このように、車で突っ込むことにより自分の思いを晴らそうとする者が存在するということに驚くとともに、やはり警察というものは、いろいろな意味でこの世を守っていかなければならないという大変な仕事であるのだと切実に感じた次第である。
師走となり、このような時期には様々な人がいつも以上に出てくると思うので、大変であるが頑張っていただきたい。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「今週の火曜日(12月5日)まで県議会の一般質問が行われたが、委員長を始め委員の皆様に感謝申し上げるとともに、本会議自体への出席はあと2回ほど予定されているとのことなので、引き続きよろしくお願い申し上げる。
先ほど、委員から警護あるいは年末の警戒についての話があったが、各警察署では防犯訓練や防犯キャンペーン等をやってはいるものの、年末という時期であるので、しっかりとした警戒活動がなされるよう配意したいと思っている。
また、別の委員から話があったが、カラ出張に限らず、例えば今回の件で広島県警察に対する調査・捜査が行われ、明らかになった内容に基づき検証が行われ、仕組みを改めるべきところがあった場合には、そのような対応がとられることとなる。
今後の検証で、長崎県警察もそれを参考として変えるべき部分があれば、そのように対応する所存である。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 「長崎県警察における基本姿勢及び令和6年運営指針」の策定について

警察から、
「「長崎県警察における基本姿勢及び令和6年運営指針」の策定(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
委員から、
「運営指針のうち、「治安情勢の変化や緊急事態への的確な対処」の設定理由について、「的確な情報収集を通じて機敏に治安情勢を把握・分析して「兆」を早期に把握し」とあるが、この「兆」とはどのような意味なのか。」
との発言があり、
警察から、
「私どもは「きざし」と申しており、「何らかの形󠄀でその傾向が現れること」という意味で使用している。」
との説明があった。
委員から、
「「悪質・重要犯罪の徹底検挙と組織犯罪対策の推進」の設定理由について、これまでは暴力団や準暴力団等を対策すべき組織犯罪集団の中心としていたのを、近年の「匿名・流動型犯罪グループ」の犯罪検挙・対策に注力するということに入れ替えたという理解でよいのか。
この場合、暴力団や準暴力団による犯罪が減っているという状況なのか。」
との発言があり、
警察から、
「長崎県においては暴力団等の組織自体がだんだんと縮小しており、暴力団員による個人的な犯罪の発生はあるものの、組織的に資金を獲得するための犯罪については激減している状態である。
そのため、「匿名・流動型犯罪グループ」を先に示した上で、その後に暴力団等も示しているものである。」
との説明があった。
委員から、
「この「匿名・流動型犯罪グループ」については暴力団等が関わっていると聞くこともあり、そうであれば、それは地元の暴力団などではなく、もっと広域的な暴力団が関わっているということも考えられるのではないか。
いずれにしても、長崎県警察として考えた場合には、「ニセ電話詐欺やサイバー空間を利用した詐欺など、「匿名・流動型犯罪グループ」が関わっていると思われる犯罪に対する対策を強化しなければならない」という認識であるということか。」
との発言があり、
警察から、
「「匿名・流動型犯罪グループ」の取締りについては、全国的な重点推進事項の一つである。
そして、これに関連するものとして、特殊詐欺を集中捜査するための体制が強化され、全国警察が一体となった捜査が展開されることとなる。
このようなことから、「匿名・流動型犯罪グループ」を先に示したということである。」
との説明があった。

(2) 警察行政手続サイトにおける対象手続の追加に伴う公安委員会告示について

警察から、
「警察行政手続サイトにおける対象手続の追加に伴う公安委員会告示(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和5年年末の交通安全県民運動の実施予定について

警察から、
「令和5年12月13日(水)から同月22日(金)までの10日間、「もちましょう 心の余裕と 車間距離」をスローガンに、「令和5年年末の交通安全県民運動」を実施する。
運動の重点は
○ 飲酒運転等の悪質危険な運転の根絶
○ 歩行者の道路横断時の交通事故防止
○ 全ての座席のシートベルトの着用とチャイルドシートの正しい使用の徹底であり、
○ プロバスケットボールチーム「長崎ヴェルカ」と連携した自転車ヘルメット着用推進活動
○ 通学路、交差点等における見守り活動及び交通指導取締りなどの街頭活動
○ 懸垂幕、のぼり旗、ポスター等の掲示及び道路情報板、SNS、ラジオ等の各種媒体を活用した広報啓発活動
に取り組むほか、各警察署においては、市町、交通関係団体等と連携して
○ 交通安全啓発パレード・交通安全街頭キャンペーン
○ 高齢者関連事故防止のための高齢者宅訪問活動
○ 飲酒運転根絶のための飲食店訪問活動
○ 事業所、老人クラブ等に対する交通安全教育
などに取り組む。
また、県内統一行事として、
○ 街頭指導活動・広報活動強化の日(12月13日・22日)
○ 飲酒運転根絶強化の日(12月15日)
を行う。」
との報告があった。
委員から、
「忘年会や新年会で飲酒の機会が増える時期なので、しっかりキャンペーンをしていただきたい。
よろしくお願いする。」
との発言があった。

(2) 令和5年管区優秀警察職員表彰の受賞について

警察から、
「令和5年12月1日(金)、男性警察官2人が令和5年管区優秀警察職員として九州管区警察局長賞詞を受賞し、同年12月6日(水)、警察本部において本部長に受賞報告を行った。」
との報告があった。

(3) 「長崎県警察特定事業主行動計画」の一部改正(「男性職員の育児休業取得率」目標数値の上方修正)について

警察から、
「「長崎県警察特定事業主行動計画」の一部改正(「男性職員の育児休業取得率」目標数値の上方修正)」
について報告があった。

(4) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等の実施結果」
について報告があった。

(5) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等有効期間延長処分の実施結果について

警察から、
「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等有効期間延長処分の実施結果」
について報告があった。

(6) 援助要求の受諾回答について

警察から、
「援助要求の受諾回答」
について報告があった。