1 開催日時

令和5年7月27日(木)午後1時15分から午後5時30分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「まず第一に、松浦市御厨町における強盗殺人未遂事件を解決され、本当にお疲れ様でした。
犯人を捕まえることで、安全安心な長崎県をしっかりとアピールできたのではないかと思う。
今回のように、事件が一つ一つ解決されていくということは、やはりとても嬉しいことである。
本当に皆様、お疲れ様でした。
一方で、新型コロナウイルス感染症の感染者がかなり増加している様子である。
感染症法上の分類が5類に移行していることから、これまでと同じ対応の仕方をするのではなく、新しい対応を模索することになるのだと思う。
警察においても、今まで学んできたことを参考として、しっかりと対処していただきたい。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「松浦市御厨町における強盗殺人未遂事件が解決し、本当に良かったと思う。
その地区に住んでいる方々も、同様に感じていると思う。
ところで、7月14日(金)に、夏の交通安全週間出動式に参加したが、白バイやパトカーが出動する姿を見て、皆様方が地道に交通安全運動に取り組んでいることをありがたく思った次第である。
出動式に参加した後、長崎警察署において、公安委員会委員の私と女性警察官、あるいは女性事務職員の方での意見交換会をさせていただいた。
その意見交換会の中で非常に印象に残ったことを2、3申し上げると、1つ目は、意見交換会に出席した方は、独身の方もいるが、結婚して子どももいて、仕事を継続されている方が多かったのであるが、出席した方の子どもの合計数を出席者で割ったところ1.83人であったので、意見交換会に参加している職員の出生率で言うと、長崎県の出生率の平均よりも随分上なのだと思った。
2つ目は、専門的な職業を持っている方、例えば教師や医師などは同業者と結婚するというケースが非常に多いと思うが、意見交換会出席者12人のうち9人が警察職員と結婚しており、非常にその割合が高いのではないかと思った。
3つ目は、同業者と結婚している率が高い様子なので、例えば、子どもが幼少の時期に一緒に離島勤務をすると、家族でその地域のことを良く知ることもできることから、今後、若い警察職員を育てていくに当たり、そのようなことも今以上に活用できるのではないかと思った。
以上が意見交換会で印象に残ったことであるが、この会に出席した方は非常に優秀だと感じる方々ばかりであり、また、「女性がいかに仕事で活躍ができるか」、「どうすれば仕事を継続することができるか」が非常に重要なことだと考えられるので、是非とも警察の方々から率先してそのような取組を実施していただきたい。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「毎日、危険な暑さと言える猛暑が続いており、家の中にいても熱中症になる方がいる中で、時折、警らや交通整理などで街角に立っている警察官を見掛けることがある。
「このような暑い中、大変な業務である。警察官が熱中症にならないように気を付けてほしい」といつも感じているが、業務上の熱中症対策を十分に行って臨んでいただければと思う。」
との発言があった。
委員から、
「屋外で業務を行う方からは、「空調のある服を着装をしていると暑さが全然違う」と聞くが、警察官の装備として、空調が付いているベストなどはないのか。
昔とは異なる気候になってきていると感じるので、発明コンクールのようなものを実施して開発することを検討してよいのではないかと思った。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「まず、松浦市御厨町における強盗殺人未遂事件の検挙への温かいお言葉、また、長崎警察署における意見交換会への御出席に、感謝申し上げる。
これから先も、更に女性職員が県警察の中で増えていき、活躍することになるわけなので、県警察としてもそれだけの体制をしっかりと取っていくため、日々、新しい方策を考えるとともに、これからもいろいろな御指摘を参考とさせていただきながら進めていきたいと思っている。
次に、警察官の熱中症対策に対して温かい御指導をいただいたが、熱中症対策のための装備品について言えば、装備品発明コンクールなどで装備品のアイデアを形󠄀にするとともに、予算の問題を解決する必要がある。
しかしながら、中長期的には皆が熱中症で倒れずに業務ができるようにしなければならないので、そのような装備品ができればいいと感じるところである。
次に、先般、私は、長崎県高等学校長協会の研修会において講演を行う機会をいただき、主に警察との連携の重要性について話をしてきた。
講演の場にいなかった私立学校の校長、小中学校の校長、あるいは校長以外の役職の方々などにも、「警察と日頃から関係を持ち、気軽に相談することの重要性」への御理解が進むことを期待している。
このようなことを通じて、児童の安全安心や被害防止、あるいは少なくとも被害拡大の防止などが更に上手くできるようになると良いと思っている。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 長崎県地域交通安全活動推進委員及び長崎県地域交通安全活動推進委員協議会に関する規則の一部改正について

警察から、
「長崎県地域交通安全活動推進委員及び長崎県地域交通安全活動推進委員協議会に関する規則の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 信号機の廃止(4か所)について

警察から、
「信号機の廃止(4か所)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和5年夏の定期人事異動の概要について

警察から、
「令和5年夏の定期人事異動は、本年7月28日(金)内示、同年8月28日(月)発令を予定している。
主な異動概要は、離島勤務者への配慮、特殊事情者の配置換え等である。」
との報告があった。

(2) 令和5年上半期における人身安全関連事案の受理・対応状況について

警察から、
「令和5年上半期における恋愛感情等のもつれに起因する暴力的事案の受理・検挙状況については、
○ 受理総数644件(前年同期比+111件)
○ 検挙総数46件(前年同期比-19件)
であった。
児童・高齢者・障害者虐待事案の認知・対応状況については、
○ 児童虐待事案
・認知件数        394件(前年同期比+216件)
・児童相談所への通告人数 500人(前年同期比+265人)
○ 高齢者虐待事案
・認知件数     75件(前年同期比+29件)
・市町への通報件数 68件(前年同期比+36件)
○ 障害者虐待事案
・認知件数     13件(前年同期比+11件)
・市町への通報件数 10件(前年同期比+8件)
であった。
行方不明事案の受理状況については、
受理件数 406件(前年同期比+22件)
うち特異行方不明者 278件(前年同期比+38件)であった。」
との報告があった。
委員から、
「どの項目も増えているということか。」
との発言があり、
警察から、
「そのとおりである。
ただし、これらは刑法犯の認知件数とは異なり、必ずしも「増えたから悪い」ということではなく、「積極的対応をしているから増えている」と判断している。」
との説明があった。

(3) 令和5年上半期におけるニセ電話詐欺総合対策の推進状況について

警察から、
「令和5年上半期におけるニセ電話詐欺事件の認知・検挙状況は、
○ 認知件数 68件(前年同期比+14件)
○ 被害総額 約1億943万円(前年同期比約-3,267万円)
○ 検挙件数 4件(前年同期比-8件)
○ 検挙人員 3人(前年同期比±0人)
であった。
被害の実態に関しては、
○ 手口別では、架空料金請求詐欺が50件で全体の約73パーセントを占め、その中でも特にサポート詐欺が27件と最多
○ 被害金の交付形態別では、電子マネーの被害が41件で全体の約60パーセント
○ 被害者の年代別では、架空料金請求詐欺は幅広い年齢層で被害が発生し、還付金詐欺やキャッシュカード詐欺被害者は全員が高齢者
といった特徴があった。
本県における主な検挙事例としては、
○ 福岡県警察との合同によるキャッシュカード詐欺事件
○ 有料サイト利用料金名目に係る架空料金請求詐欺事件
○ 警察官かたりの預貯金詐欺事件
があり、被害防止のための主な取組としては、
○ ニセ電話詐欺被害防止対策推進期間の設定
○ 各種媒体を活用した周知広報
○ 電子マネーカード専用封筒を活用した声掛けの推進
○ 自動通話録音(警告)機の設置促進
○ NTTによるナンバーディスプレイサービス等の無償化の広報
などに取り組んだ。
今後の主な取組としては、
○ ニセ電話詐欺被害防止コールセンター事業の実施
○ 前川清氏を起用したCM放映やポスターの制作
○ 金融機関と連携した取組の実施
○ コンビニエンスストア研修会の実施
○ 地域安全・暴力追放運動「安全・安心まちづくり長崎県大会」の開催
などを実施する。」
との報告があった。

(4) 松浦市御厨町における強盗殺人未遂事件の検挙について

警察から、
「本件は、令和5年6月22日(木)午前3時45分頃、松浦市居住の被疑者(29歳男性)が、同市内所在のコンビニエンスストアに押し入り、同店従業員(49歳男性)及び同店の客(63歳男性)をそれぞれバールで殴打するなどした上、店舗管理の現金約5万円入りのマネーケースと、同客の現金約1万1千円などが入った財布を強取して怪我を負わせたものであり、所要の捜査の結果、同年7月24日(月)午前7時7分、被疑者を通常逮捕したものである。」
との報告があった。

(5) 令和5年上半期における検視業務の状況について

警察から、
「令和5年上半期における死体の取扱状況については、
○ 死体取扱総数 901体(前年同期比+101体)
内訳 司法(代行)検視 172体(前年同期比+21体)
死体調査    729体(前年同期比+80体)
○ 解剖(交通解剖を除く)
解剖数 96体(前年同期比+17体)
解剖率 10.7パーセント(前年同期比+0.9ポイント)
司法解剖数 93体(前年同期比+17体)
司法解剖率 10.3パーセント(前年同期比+0.8ポイント)
○ 検視官臨場数
臨場数 727件(前年同期比+80件)
臨場率 80.7パーセント(前年同期比-0.2ポイント)
離島を除く本土地区の臨場率 89.5パーセント(前年同期比-3.1ポイント)
であった。
死体取扱業務の主な課題としては、犯罪死体の見逃し防止や、捜査員の負担軽減が挙げられる。」
との報告があった。

(6) 令和5年上半期における機動隊の活動状況について

警察から、
「令和5年上半期における機動隊の県内出動状況は、
○ 水難出動  6回(前年同期比+2回)
○ レスキュー 0回(前年同期比-3回)
○ 雑踏警備  1回(前年同期比+1回)
○ 警護警備  4回(前年同期比+2回)
○ その他   4回(前年同期比-4回)
であった。
県内における主な出動内容としては、
○ 水難出動
・行方不明者の捜索(早岐、雲仙、壱岐)
・遺留品の捜索(諫早、平戸、南島原)
○ 警護警備
・G7長崎保健大臣会合に伴う警護
・自民党幹事長来県に伴う警護
・自民党政務調査会長来県に伴う警護
○ その他
・G7長崎保健大臣会合に伴う警備
・米海軍原子力空母寄港に伴う警戒警備
などがあり、県外への特別派遣の内容としては、
○ G7宮崎農業大臣会合警備に伴う特別派遣
○ G7広島首脳会合警備に伴う特別派遣
○ 原子力関連施設警戒に伴う福井県特別派遣
○  原子力関連施設警戒に伴う福島県特別派遣
があった。
なお、術科大会に関しては、「令和5年度国民体育大会柔道剣道競技長崎県予選会」に出場し、柔道が3階級(60kg級、90kg級、90kg超級)、剣道が2部門(次鋒、中堅)の出場権を獲得した。」
との報告があった。
委員から、
「私にとってはこれまで予想外であったことなのだが、機動隊が、臨機応変にいろいろな形󠄀で各種事象に携わり、活動していることで、多くの物事が守られているのだと分かるようになった。
また、機動隊経験者から「報道などで台風が接近して来るのを見ると、緊張する」という言葉を聞いたことがあり、機動隊の方々の「守るという意識」がしっかりしているのだと再認識している。
今後ともよろしくお願いする。」
との発言があった。

(7) 公安委員会宛て苦情申出の受理について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出の受理」
について報告があった。

(8) 令和5年第2四半期における警察職員の職務執行に関する警察宛て苦情の取扱状況について

警察から、
「令和5年第2四半期における警察職員の職務執行に関する警察宛て苦情の取扱状況」
について報告があった。

(9) 令和5年第2四半期における「街頭防犯カメラシステム」の記録データ活用状況について

警察から、
「令和5年第2四半期における「街頭防犯カメラシステム」の記録データ活用状況」
について報告があった。

(10) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果」
について報告があった。

(11) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等の実施結果」
について報告があった。

(12) 令和5年上半期における生活環境課関係の専決状況について

警察から、
「令和5年上半期における生活環境課関係の専決状況」
について報告があった。

(13) 令和5年上半期における交通企画課関係の専決状況について

警察から、
「令和5年上半期における交通企画課関係の専決状況」
について報告があった。

(14) 令和5年上半期における交通指導課関係の専決状況について

警察から、
「令和5年上半期における交通指導課関係の専決状況」
について報告があった。