1 開催日時  令和5年12月14日(木)

午後1時15分から午後3時15分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「今年もいよいよあと半月となったが、12月8日、9日に開催された「「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議」に伴う警備については大変お疲れ様でした。
皆様方の御協力により無事に終えることができたことは、本当に良かったと思う。
人がたくさん集まる会合や催事等に関しては、警備等でこれからますます気を遣うことも多くなるのではないかと思うが、引き続きよろしくお願いする。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「先日、運転免許証の更新のための講習を受講した。
実際に受講してみると、講習の際に放映されるビデオの内容については、公安委員会において説明を受けている事などが出てくるものであり、このような交通に関する現状などについてしっかりと知ることのできる機会というものは、大変大事だと思った。
この講習では、動体視力や暗闇から急に明るいところに出たときの目の反応の早さなど目に関する検査があり、これまでも漠然とそういった能力が落ちてきていると感じることはあったが、今回のように検査によってしっかり数値で示されることで、やはり気を付けなければならないと身に染みて感じることができる機会になると思った。
今後、特に高齢者の運転免許証更新時の講習においては、運転免許証の返納について考える機会ともなり得るので、視力だけでなく「聴力などの様々な能力が落ちてきているから気を付けなければならない」ということをしっかりと認識していただく、そのような仕組みにしていく必要があると感じた。
この点については、警察はもちろんであるが、関係する機関も一緒に進めていかなればならないと思っている。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「若い警察官の意識について、「どのようにして警察官として育てていくか」ということが今後の課題になると感じており、「一人前の警察官」として育てるための新たなやり方のようなものを考えていかなければならないと思う。
警察学校の生徒が公安委員会委員に対して提出したレポートを読んだことがあるが、その文面は「警察として活躍しよう」とする意欲が感じられるものばかりであった。
そのような中、一部では「実際に職務に就いてから意欲が低下した」という話もあるので、意欲が継続できるように「キャリアの初期においてどのように育成していくか」ということも考えていただきたいと思っている。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「委員から話があった若手警察官の育成に関しては、結局は一つになるのかもしれないが、二つの側面に分けて考えて良いのではないかと思っている。
一つは「ベテラン世代とは発想が違う世代に対して、どのように仕事を身に付けさせていくか」という観点であり、もう一つは「警察組織の人間としての倫理感といったものをどのように育てていくか」という観点である。
警察においてベテラン世代と言われる者たちは、警察学校の教官のような「教える」という業務を行っている者と異なり、そういったノウハウは持たないのかもしれない。
各所属のベテラン世代は、OJTという形󠄀で具体的な仕事を教えることはできるが、「人として、職業人として、組織人として育てて行く」ということについては、それに関するトレーニングを受けていないので、「強い意識を持って行う」ということまではないのではないかと感じている。
警察という、ある種特別な組織での話ではあるものの、おそらくどの組織においても同じような課題を抱えていると思う。
そのため、「他の組織ではどのように実践しているのか」、「他の都道府県警察などでどのような取組をしているのか」ということを参考にして、少しでも取り入れながらやっていく必要があると思っている。
いつの世代でも同じことかもしれないが、「最近の若いやつは」という話は永遠のテーマであるのかもしれない。
そうであるとは言え、若手に対してどのようにコーチングといったものをしていくのかということを、よく考えていく必要があると思っている。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 地域交通安全活動推進委員の委嘱について

警察から、
「地域交通安全活動推進委員の委嘱(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 佐世保市稲荷町における強盗未遂事件の検挙について

警察から、
「本件は、令和5年11月17日(金)、 佐世保市稲荷町所在の商店において、同町居住の被疑者(23歳男性)が、店番をしていた被害者(72歳女性)に対して刃物を見せつけて脅迫し、現金を強取しようとしたが未遂に終わったものであり、所要の捜査の結果、被疑者の犯行が明らかとなったことから、同年12月11日(月)、被疑者を通常逮捕したものである。」
との報告があった。

(2) 陸上自衛隊との共同実動訓練の実施結果について

警察から、
「令和5年12月1日(金)、陸上自衛隊大村駐屯地において、陸上自衛隊との共同実動訓練を実施した。
同訓練は、「他国武装工作員が国内に侵入して県内の重要防護施設に対し攻撃を企図していることが判明し、自衛隊に治安出動命令が発令された」との想定で、警察と自衛隊が共同で対処する訓練を実施したものであり、長崎県警察約80人(警備部長以下警備部機動隊、管区機動隊、機動通信課等)及び陸上自衛隊第16普通科連隊長以下約60人が参加し、
○ 緊急輸送訓練
陸上自衛隊車列を警察車両が先導して検問場所まで迅速かつ安全に輸送する訓練
○ 共同調整所設置・運営訓練
警察・陸上自衛隊の事案対処に係る情報を共有する場として共同調整所を設置し、相互に情報共有・調整を図りながら部隊を指揮する訓練
○ 共同検問訓練
車両検問所において、警察、陸上自衛隊が共同して武装工作員等に対処する訓練
を実施した。」
との報告があった。

(3) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果」
について報告があった。