1 開催日時

令和5年10月12日(木)午後1時15分から午後4時50分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「本日より、公安委員会委員長を勤めさせていただく。
前委員長がおられる中で勤めていくのは非常に緊張するが、どうぞよろしくお願いする。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「長崎では、先週から今週にかけての「長崎くんち」が終わったが、この行事に対しては「勇壮美麗」という形容が付けられるほど、本当に長崎の方々が待ちに待ったという中で、無事に開催された。
本日(10月12日)、県警察本部に来庁する際に、大きな観光バスが2台止まっているのを見たが、そのバスには、観光客であろう西洋人風の外国の方々が乗車されていたことから、人流がとても盛んになってきており、人が移動するのに最適な季節の一つである、秋の本番なのだと感じている。
このような中、佐世保方面では衆議院議員の補欠選挙が告示されていることから、県警察では要人警護等で気が抜けない状況にあるのだと思う。
2023年は後2か月半であり、少し早いかもしれないが、無事に年が越せるように頑張っていきたいと思っている。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「「長崎くんち」の警備等についてであるが、特に事件や事故もなかったようなので、無事に終わってよかったと思っている。
これとは別のことであるが、警察に関する報道記事を見ていたところ、9月25日の全国総務・警務部長会議と、9月26日の全国捜査関係課長会議における露木警察庁長官の訓示が掲載されており、特に印象に残った内容が2点あった。
1点目は、「警察が総力を挙げて対策を強力に推進してかなければならないことが、本当に近年多種・多様化している」、「従来のように各部門の枠内でリソース、つまり人材を調整するのではなく、部門の枠を越えてリソースの重点化を図る必要がある」という点であり、これについては「そのとおりである」と感じた。
2点目は、「多様な人材が増えてくるに当たり、働きやすい職場環境の形成という職員個々の置かれている環境や働き方等が多様化する現状に留意」し、「職員一人一人が士気高く規律正しくやりがいを感じられる職場の形成」という点であり、このことは、県警察本部だけではなく、各警察署においても共通する話であると思った。
先日、警察署において行った署員との意見交換会においても、やはり「各係を越えた連携が、もっともっと必要だ」という声があり、今申し上げた大きな2点は、今後の警察組織における大きな問題であるので、大変であるが頑張っていただきたいと思っている。」
との発言があった。

(4) 委員から、

「先日の「長崎くんち」では、警察官が神事における交通整理なども行っていたが、その対応に感謝申し上げる。
先日、国道を運転していたところ、車同士がぶつかっている事故に遭遇したのであるが、最近、事故が増えているように感じる。
事故が発生した後は道路が大変混雑してしまい、通勤時間帯であれば出勤時間がいつも以上にかかるため、みんなイライラとなってしまう。
大変だと思うが、長崎県の交通行政を進めていただきたいと思っている。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「先ほど委員から話があった「リソースの再配分」については、非常に重要であり、また、大変難しいことであると実感している。
どうしても、警察あるいは役所に限らず組織においては、縦割り的に人員配分を考えてしまうところがあり、それがために、いつも組織や対応が硬直化してしまうのであるが、そうであればこそ、本部長あるいは警務部長、警務部が必要性を見極め、切り込んでいかなければならないところであると思っている。
今後も長崎県警察として「重きを置くべきところはどこなのか」ということをきちんと見極め、また、各部門に対して丁寧に説明をしながら検討していきたいと思っている。
10月も半ばになり、日々の業務がある中で、これから年末に向けて様々なイベントや歳末警戒が計画されるため、業務が多忙になってくる時期に差し掛かろうとしている。
業務の効率化とも若干関係してくるのであるが、よくよく計画的に仕事を進め、従来どおりの形󠄀で、前例踏襲的に負担ばかりが重くなるようなことがないように、目配りをしていかなればいけないと思っている。
「長崎くんち」については、担当から報告を行うこととする。」
との発言があった。
警察から、
「「長崎くんち」に関する雑踏警備状況については、長崎警察署を中心に警備体制を構築し、人が多く集まると予想された諏訪神社、御旅所である元船、八坂神社、中央公園、湊公園等で警備を行ったが、大きな事件や事故、雑踏事故等もなく終了した。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 公安委員会宛て苦情申出に対する措置について(2件)

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出に対する措置(2件)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 県議会「令和5年9月定例会」の開催結果について

警察から、
「令和5年9月定例会は、9月12日(火)から10月6日(金)までの25日間を会期として開催され、警察関係では議案1件を提出したほか、知事専決事項関係4件についての報告を行い、10月6日(金)の本会議で可決・承認された。
警察関連では、一般質問において
○ 佐世保警察署の移転建て替えの経緯、進捗状況
○ 県内におけるニセ電話詐欺の犯行手口等の特徴
○ 強制的に新型コロナのワクチンを接種させる「ワクチンハラスメント」
などに関する質問があり、予算決算委員会総務分科会及び総務委員会においては
○ 繰越明許費
○ 特定小型原動機付自転車
○ 少年非行
○ ストーカー
○ 児童虐待
などに関する質疑があった。」
との報告があった。

(2) 令和5年秋の全国交通安全運動の実施結果について

警察から、
「令和5年9月21日(木)から同月30日(土)までの10日間、「令和5年秋の全国交通安全運動」が実施され、期間中における県内の交通事故発生状況(暫定値)は
○ 発生件数  94件(前年同期間比+11件)
○ 死者数   1人(前年同期間比-2人)
○ 負傷者数 106人(前年同期間比+7人)
であった。
同期間中、本県警察においては、
○ 秋の全国交通安全運動開始式・出発式(大村市との共催により、シーハット大村で実施)
○ 街頭活動
・通学路、交差点等における見守り活動及び交通指導取締り
・県下一斉飲酒運転取締り、全国一斉自転車取締り
○ 広報啓発活動
懸垂幕、横断幕、ポスター等の掲示及び道路情報板、SNS、ラジオ等の各種媒体を活用した広報啓発
などを実施した。
また、各警察署においても
○ 交通安全啓発パレード、交通安全街頭キャンペーン
○ 高齢者関連事故防止のための高齢者宅訪問活動
○ 飲酒運転根絶のための飲食店訪問活動
○ 地元企業若手社員と警察署長との飲酒運転根絶ディスカッション
○ 自動車学校等における参加・体験型講習会の実施
などの取組を行った。」
との報告があった。
委員から、
「公安委員会定例会において運転免許の取消しの行政処分の協議を行うが、飲酒に関する運転で取消し処分を受ける方が非常に多いと感じている。
個々の具体的内容を聞くと、その方々は「アルコール中毒ではないか」と思うような行為をしており、初犯ではなく再犯として免許の取消し処分を受けていることも見受けられる。
「飲酒運転の根絶」ということを勘案し、このような「飲酒をどうしても止められない」という人を把握して取り締まるということについて、困難な課題であると思うが、どのような対応を行っているのか。」
との発言があり、
警察から、
「各警察署では、飲酒運転取締りの強化を行っている。
また、病院においてアルコール依存症の治療の一環として行われるカリキュラムに警察官が赴き、「飲酒運転の危険性」等の講話を行うといった活動を行っている。」
との説明があった。
委員から、
「「運転免許の取消しの行政処分の協議」において思ったことがある。
私は「運転することが分かっているのに酒を飲ませてはいけない。それは罰せられる行為である」ということは十分に知っていたのであるが、「酒を提供した者や、隣に乗った者も、運転した者と同じ程度の期間、運転免許が取り消される」ということまでは知らなかった。
そのため、飲酒運転等については、「提供した人」も「同乗した人」も重い処分があるのだということをもっと大きく広報したら良いのではないかと思う。
そうすることで、「飲酒運転等をさせることは損である」と認識させることができ、もっと飲酒運転根絶の意識が効果的に上昇することになるのではないかと思っている。
特に学生などは、このことを知らないのではないかと思う。」
との発言があり、
警察から、
「キャンペーンの場などでもいろいろなチラシを配布しているが、もっと周知を図れるように工夫をしていく所存である。」
との説明があった。
委員から、
「自転車の取締りについてであるが、長崎県において、自転車の事故で人が大けがをしたり、また、死亡した事故等は発生していないのか。」
との発言があり、
警察から、
「毎年、年間を通して自転車関連の事故は発生しており、今年については、自転車関連の死亡事故が2件発生している。
自転車の死亡事故については、やはりヘルメットを着用することにより減らすことができるものと考えられる。
そのため、学校や教育庁等と協力・連携を行い、ヘルメットを着用してもらうための活動を推進している。
具体的には、大村や諫早などの県央地区に自転車の利用者が集中していることから、ヘルメット着用率向上の方策について、現在大村市に対して相談を行っているところである。」
との説明があった。

(3) 令和5年全国優良警察職員表彰の受賞について

警察から、
「令和5年10月3日(火)、東京都内において「令和5年全国優良警察職員表彰式」が開催され、男性技術職員1人、男性警察官1人が警察庁長官賞詞を受賞し、同年10月5日(木)、警察本部において本部長に受賞報告を行った。」
との報告があった。

(4) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果について(2件)

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果(2件)」
について報告があった。

(5) 第53回全国白バイ安全運転競技大会の開催結果について

警察から、
「第53回全国白バイ安全運転競技大会の開催結果」
について報告があった。

(6) 援助の要求の受諾回答について

警察から、
「援助の要求の受諾回答」
について報告があった。