1 開催日時

令和5年1月19日(木)午後1時20分から午後4時30分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「先週から今週にかけて、他県においては人が殺される事件や留置施設での問題など多くの事案や報道があった一週間であったと感じている。
福岡市博多区のストーカーに係る女性被害の殺人事件もそうであるが、私としては、静岡県において、スマートフォンの使い方を巡って13歳の娘が母親を殺害したという報道が非常に気になったところである。
精神的な問題もあったのかもしれないが、私たちは、小さい時から命あるものを大事にする、殺してはいけないということを聞いて育ってきたが、それが変わってしまったのか、世の中が変わって、価値観が変化してきているのかと不安を感じた。
命を大切にする教育の必要性についても思いをはせるところであり、また親の立場ということからも非常に悲しい事件であると感じる。
本県では、過去にストーカーに係る悲しい事件があった経緯もあり、ストーカー対策については非常に頑張っているものと認識しているが、これからも充分留意していただければと思う。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「委員から話があったストーカーに係る殺人事件に関してお話しするが、こうした事件を起こすという背景には、自己中心的な考え方をする人が増えてきたということがあるのではないかと感じている。
男女関係、人間関係において自分のことしか考えられない人が増えてきたことも一つの要因ではないかということである。
教育という観点から言うと、人のことを考える、社会、公共のことを考えるということを教えていかなければならないと改めて感じており、自己中心的な考えで人を傷つけるということが無くなることを強く願うところである。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「1月22日(日)から長崎ランタンフェスティバルが開催される。
3年ぶりにコロナ禍前と同じ規模での開催にこぎつけた訳であり、より多くの人が来て盛り上がることを期待するが、3年ぶりの開催ということもあり、どっと人が押し寄せてきて、ここ最近経験していないような人の密集状態が発現するかもしれない、ということも懸念しているところである。
海外では、こうした人の集まる場において爆弾テロ、銃の乱射事件などの報道もあり、日本ではそうしたことまではないものと思うが、昨年の韓国における雑踏事故というものが、長崎の中華街の路地で起こらないとも限らない。
後で振り返って、3年ぶりのランタンフェスティバルで想定を超える人の参集があったことが要因であるなどとならないよう、そうした事故が起こらないことを願っている。
付近では最近、道路陥没事故もあったとの報道もあり、人が集まるところで、そうした事件事故がないよう、警察においては想定しがたいことも視野に入れつつ、万全の警備警戒をお願いしたい。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「委員が言及された長崎ランタンフェスティバルについては、管轄する長崎警察署を中心に雑踏警備の体制を組んでいるところであり、加えて、事前の情報収集も含め、地域部、交通部など各部において対応しているところである。
3年ぶりの開催であるので、中華街の会場周辺や中島川沿いなど、どこに、どのように人が集まるかなど、よく検討して警戒を怠らないように対応してまいりたい。
最近の交通事故の発生状況に関して思うのは、他の当事者のことを一切考えないことで事故の原因になっているものがあるようだ、ということである。
例えば、右も左も一切見ないで道を渡っている人がいて、たまたま車が来なかったから事故にはならなかったが、来ていたら事故になっていた、というようなことである。
要するに、他人のことなど一切考えず、自分が良ければいいという考え方が様々なところに出てきていて、それが事件や事故につながっているということもあるのではないか、と感じているところである。
明日(1月20日)は3年ぶりの年頭視閲式の開催を予定しており、午後には県下警察署長会議を開催するが、いずれも公安委員各位には御出席をお願いしているところである。
年頭視閲式を実施するに当たっては、非常に手間が掛かるという面はあるが、県警察が、長崎の安全安心をしっかりと守っていること、そうした信念を持った組織であるということを県民の皆さんにしっかり見ていただくことが重要であると思い、実施することとしたものである。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 公安委員会宛て苦情申出に対する措置について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出に対する措置(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 長崎県警察関係手数料条例(交通関係)の一部改正について

警察から、
「長崎県警察関係手数料条例(交通関係)の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和4年中における生活経済事犯の検挙状況について

警察から、
「令和4年中における生活経済事犯検挙結果については、検挙件数55件(前年比-50件)、検挙人員57人(同-51人)であった。
主な事犯別の検挙は、
○ 廃棄物事犯24件、28人(前年比-19件、同-21人)
○ ヤミ金融関連事犯14件、12人(前年比-5件、-4人)
○ 動物・鳥獣関係事犯9件、9人(前年比-10件、同-11人)
などであった。」
との報告があった。
委員から、
「各事犯の検挙状況を見ると、検挙件数及び検挙人員のいずれも減っているが、その要因は。
当番制󠄀を行ったことによる影響はいかがか。」
との発言があり、
警察から、
「様々な要因に関して、どのように影響しているのか、また今後どのように対応していけば良いのかなど、現在検討しているところである。」
との説明があった。
警察本部長から、
「私も公安委員会に報告する前の段階で、昨年以前の数値等との比較、分析を指示したところである。
当番制の在り方や各警察署と本部の仕事の分担の仕方なども考える必要があり、様々な観点から分析をしなければならないと考えている。」
との説明があった。
委員から、
「いずれの業種も人手が足りないという状況の中で、何を優先にやるかということについては、組織が常に抱えている課題だと思う。
一方で、当番制を導入したことによる利点ももちろんあると思うので、それぞれの優先度合いの兼ね合いもあるのではないかと感じる。」
との発言があった。

(2) 「110番の日」の実施結果について

警察から、
「110番通報の適切な利用の促進を図るため、令和5年1月10日(火)、ローカルリポーターのちんねん氏を一日通信指令官に委嘱し、110番通報の適切な利用に関する各種広報活動を実施した。
街頭キャンペーンとして、長崎市浜町所在「ベルナード観光通り」において、
○ 一日通信指令官、キャッチくん等による110番通報の適切な利用に関するトーク
○ 長崎署員によるオリジナルソング「110番プレリュード」の歌唱披露
○ 県警察音楽隊による演奏
○ パトカー、白バイの展示・試乗
を実施した。」
との報告があった。
委員から、
「テレビでの報道を何度も見て、今年は確かに報道される機会が多かったような印象を受けた。
若干残念なことは、県民の皆さんに訴えるべき点としては「110番の適切な運用」ということであったと思うが、どちらかというと、「困ったときには110番しよう」という印象の報道に感じるところがあった。
せっかくテレビ等を通じて県民の皆さんに理解してもらえる機会であるので、具体的にこうした場合は110番してほしいが、こうした場合は110番ではなく別の電話番号へ、という風に、各局に協力してもらい、分かりやすく110番の適切な運用をアピールできれば良いのではないかと思う。」
との発言があった。

(3) 令和4年第4四半期(10月~12月)における処分等について

警察から、
「令和4年第4四半期(10月~12月)の被処分者等数は、7人(前年同期間比-1人)であり、令和4年中の被処分者数の累計は、24人(前年比+1人)であった。
また、同四半期中、事件検挙・学業・術科等における功労に関し、警察職員38人及び2部署に対して本部長表彰を行い、令和4年中の表彰の累計は、警察職員150人(前年比+50人)及び45部署(前年比-10部署)となった。」
との報告があった。
委員から、
「処分者数が前年より増加したということについては残念であるが、表彰された方も増加しており、報告内容を聞いていると少しずつ良くなっているのではないかと感じている。
少しずつ、話がしやすい、コミュニケーションが取りやすい職場環境ができていたのではないだろうか。
職員の中には、自分の内に様々なことをため込んでしまう人がどうしてもいると思うので、幹部各位にあっては部下職員をよく見ていただきたい。」
との発言があった。

(4) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令の実施結果」
について報告があった。

(5) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令の実施結果(5件)について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令の実施結果(5件)」
について報告があった。

(6) 初任科長期第512期卒業式の挙行予定について

警察から、
「初任科長期第512期卒業式の挙行予定」
について報告があった。