1 開催日時

令和5年1月26日(木)午後1時15分から午後5時15分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「1月20日(金)、年頭式及び警察署長会議に出席させていただいた。
最近、報道等を見て思うこととして、日本は安全な国だと思っていたが、人がいる家などに入って強盗をし、また人を殺すという強盗殺人事件が各地で発生しているということについて、日本でこのようなことが起こるのかという驚きと同時に怖さを感じている。
これまでの安全安心を守る体制について、これなら大丈夫だと思っていたものが、こうした犯罪があると変えていかなければ守れないのではないか、どのように変えていけば良いのかということを心配しつつ、考えているところである。
高齢の一人暮らしの方などをどのように守っていけば良いのか、守ることについて変わっていく必要があるのではないかと感じるところであり、警察を頼る県民のために頑張っていただきたい。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「私自身、先日の積雪の際には、職場から自宅までいつも以上に時間が掛かった上、途中から車を降りて徒歩で帰らざるを得ない状況であった。
その際、坂道の途中で車が止まって動かないという状況を多く見たし、翌日同じ場所を通った際にも同じように車が放置されている状態であった。
長崎県のように普段雪が積もらない地域で今回のような積雪があると緊急の事態になるということを、今回改めて実感した次第である。
警察においても、雪による事故や渋滞対応などで大変だったものと思うが、今回のようなことは、4、5年に一度くらいの頻度では起こっているように思うので、今後も繰り返し、こうしたことがあるものと思う。
大きな事故が起こらないよう、今後ともしっかりと対応していただきたい。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「SNSやインターネットを利用して様々な情報を得たり、買い物をしたり、やりとりをしたりなど非常に便利な時代であるが、一方で、そうしたものが悪用され犯罪に利用されるという弊害が起こるということを、首都圏などで発生している強盗殺人事件の報道を見て、感じているところである。
個人の名前や住所、更には富裕者の名簿などというものが、個人情報として闇サイトで出回っているのではないかという報道があった。
また、一連の強盗事件等の指示役は海外にいるという話もあり、こうした新たな犯罪について、警察も対応を進化させていかなければならないだろうと感じたところである。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「1月20日(金)の年頭式及び警察署長会議の開催に当たっては、公安委員会委員各位の御出席を賜り、厚く御礼申し上げる。
警察署長会議について、今回対面形式での開催としたが、この御時世、オンライン会議という形式もあり、またコロナ禍という状況下で、あえて対面で会議を開催するのであれば、対面で開催するだけの付加価値がなければならないと考えている。
今回もそうした観点から、出席した署長からの発言があり、やりとりが行われるという双方向の会議が望ましいとして、そうした建て付けで行った。
今後もこうした会議開催があると思うが、会議自体を開催する意義があるのかをよく検討するとともに、対面形式で行うのであればそれだけの意義がある建て付けにしなければならない、という指示を行ったところである。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 公安委員会宛て文書に対する措置について

警察から、
「公安委員会宛て文書に対する措置(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 長崎県個人情報保護審査会への諮問について

警察から、
「長崎県個人情報保護審査会への諮問(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 人事案件について

警察から、
「人事案件」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(4) 警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について

警察から、
「警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(5) 運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(6) 指定自動車教習所関係業務規則の一部改正について

警察から、
「指定自動車教習所関係業務規則の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(7) 長崎県指定講習機関に関する規則の一部改正について

警察から、
「長崎県指定講習機関に関する規則の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(8) 令和5年度運転免許関係事務等の委託について

警察から、
「令和5年度運転免許関係事務等の委託(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和4年中における犯罪被害者等給付金の裁定状況について

警察から、
「令和4年中に実施した犯罪被害者等給付金の支給裁定件数は全5件であり、その内訳は
○ 遺族給付金  2件(支給額合計 2,200,000円)
○ 重傷病給付金 2件(支給額合計    193,960円)
○ 障害給付金  1件(支給額      728,000円)
であった。」
との報告があった。

 (2) 令和4年中における110番通報受理状況について

警察から、
「令和4年中における110番通報受理状況については、
○ 総受理件数   79,096件(前年比+13,391件)
○ 有効受理件数  59,961件(前年比  +7,228件)
○ 非有効受理件数 19,135件(前年比  +6,163件)
であった。
有効受理件数のうち最も多いのは、交通関係の23,483件、次いで各種情報の12,046件、照会等の8,226件であった。
また、総受理件数を月別に見ると、2月を除き全ての月で前年より増加した。」
との報告があった。
委員から、
「昨年の月別の総受理件数を見ると、下半期の受理件数の増加傾向が大きくなっているようであるが、有効なものとしてどのような内容のものが増えたのか。」
との発言があり、
警察から、
「通報内容としては、交通関係が最も増加している。
コロナ禍の状況からやや緩和され、県民の方々の行動範囲が広がったことも一因ではないかと思う。」
との説明があった。
委員から、
「ニセ電話詐欺の被害防止に関する広報活動を警察が強化したことにより、そうした犯罪に関する情報提供や相談、通報などが増えたものかと思い、お尋ねしたところである。」
との発言があった。

(3) 令和4年中における自動車警ら隊の活動状況について

警察から、
「令和4年中における犯罪検挙実績については、
○ 刑法犯    112人(前年比  -4人)
○ 特別法犯     21人( 同   -7人)
○ 交通法犯   1,604件( 同-1,251件)
○ 少年補導      609件( 同   -411件)
であり、職務質問による犯罪検挙事例としては、大麻取締法違反事件被疑者の検挙、長崎県少年保護育成条例違反事件被疑者の検挙などがあった。
検挙以外の活動では、
○ 警察署を支援する補完的なパトロール活動
○ 女性が必要とされる現場への女性警察官の派遣
○ 自動車運転技能指導員による運転訓練
○ 管区機動隊員による各種警備活動
○ 警察署に対する育児休業支援要員の派遣
に取り組んだ。
今後は、
○ 警察署管内のパトロール支援の更なる強化
○ 職務質問による犯罪検挙の向上
○ 女性警察官育成による現場執行力の強化
を活動指針として業務を推進する。」
との報告があった。
委員から、
「運転免許の行政処分に係る決裁において、警ら中の警察官が飲酒運転を職務質問で発見するという検挙例が多くあっているように感じている。
我々も運転中に警察車両を見ると、何もしていなくても「何か違反していないだろうか」とドキッとすることがある。
本当に罪を犯している人からするともっとそう感じるであろうし、そのようなことからも、警ら、いわゆる「パトロール」というものは、非常に効果があるものだと思う。
昨年と比較して、交通法犯の検挙や少年補導の数などが減少しているということであったが、それだけで評価するというのはなかなか難しいところだと思う。
また、職務質問というものは、どうしても受ける側としては気持ちの良いものではないと思うので、その点難しいところがあると思うが、質問技能の向上などを含め、より良い形になるよう指導に当たっていただきたい。」
との発言があった。

(4) 令和4年中における犯罪情勢について

警察から、
「令和4年中における本県の刑法犯認知・検挙状況については、
○ 刑法犯認知件数 3,244件(全国で少ない方から第12位・管区第3位)
○ 検挙率 59.2パーセント(全国で高い方から第8位・管区第1位)
○ 犯罪率(人口10万人当たりの認知件数)250.1件(全国で低い方から第3位・管区第1位)
であった。
特徴として、罪種別認知件数の前年比では、知能犯が46件(11.8パーセント)、風俗犯が24件(54.5パーセント)、それぞれ増加した。」
との報告があった。

(5) 熊本市内における本県居住女子中学生被害の未成年者誘拐事件の発生・検挙について

警察から、
「本件は、令和4年12月18日(日)、熊本市内において、熊本市居住の被疑者(22歳・男性)が、SNSを利用して本県居住の被害者(女子中学生)を言葉巧みに誘い出した上、熊本市内の自宅で匿うなどして誘拐したものである。
同日、保護者から被害者の行方不明届出を受理し、捜索を実施した結果、被害者が誘拐被害に遭っていることが判明するとともに、被疑者の犯行が明らかとなったことから、令和5年1月16日(月)、被疑者を通常逮捕した。」
との報告があった。

(6) 令和4年中における交通部執行隊の活動状況について

警察から、
「令和4年中における交通機動隊の活動状況については、
○ 交通指導取締り総件数 7,492件(前年比-3,570件)
○ 行事等派遣回数 128回(前年比+47回)、延べ出動人員 498人(前年比-143人)
であり、殉職・受傷事故防止及び運転技能向上のための訓練を毎月1回実施した。
また、令和4年中における高速道路交通警察隊の活動状況については、
○ 高速道路等における交通事故発生状況
・発生件数   35件(前年比+2件)
・死者数       0人(前年比-1人)
・負傷者数   48人(前年比-7人)
・物損事故 443件(前年比+83件)
○ 交通指導取締り総件数 2,920件(前年比-1,349件)
であり、航空隊及び佐賀県高速隊と連携した合同あおり運転取締りなどを実施するとともに、
○ 交通安全啓発活動
・高速道路利用者に対する参加・体験型の交通安全教育
・長崎県警察公式SNSを活用した交通安全の呼び掛け
・あおり運転抑止に資する車両パレード
○ 高速道路の危険を排除する活動
・落下物 (交通規制回数 699回)
・故障車両(交通規制回数 788回)
○ 道路管理者と連携した各種安全対策
・台風や積雪など様々な事象に対する交通規制
・交通事故多発箇所の道路交通環境の改善
○ 自動車専用道路を管轄する警察署に対する指導教養と連携強化
などに取り組んだ。
今後、両隊では、
○ 交通事故情勢を踏まえた効果的な交通死亡事故等の抑止対策の推進
○ 殉職・受傷事故防止等に向けた教養・訓練の推進
を活動方針として業務を推進する。」
との報告があった。
委員から、
「長崎県内においては、本年2月には西彼杵道路の時津工区が開通する予定でもあり、今後、こうした自動車専用道路等が増えてくるものと思うので、各執行隊が持つノウハウを各警察署にもしっかり伝えていただきたい。」
との発言があった。

(7) 令和4年下半期における機動隊の出動状況について

警察から、
「令和4年下半期における機動隊の県内出動状況は、
○ 水難出動  4回(前年同期比 ± 0回)
○ レスキュー 1回(前年同期比 ± 0回)
○ 雑踏警備  1回(前年同期比+1回)
○ 警護警備  7回(前年同期比+3回)
○ その他   3回(前年同期比-1回)
であった。
県内における主な出動内容としては、
○ 水難救助
・行方不明者の捜索及び転落車両の引上げ(南島原、大浦)
・証拠品の捜索(諫早、時津)
○ 雑踏警備
精霊流し雑踏警備(長崎)
○ 警護警備
・平和祈念式典警護警備
・外務大臣等の来県に伴う警護警備
○ その他(西九州新幹線開業記念式典に伴う警備)
などがあり、県外への特別派遣としては、
○ 原子力関連施設警戒警備(原子力関連施設警戒に伴う福井県特別派遣)
○ 警護警備(第37回国民文化祭に伴う沖縄県特別派遣)
があった。
また、術科大会に関しては、「令和4年度全国警察柔道・剣道大会」に出場した。」
との報告があった。

(8) 公安委員会宛て文書の受理について

警察から、
「公安委員会宛て文書の受理」
について報告があった。

(9) 令和4年下半期における犯罪被害者等給付金関係業務に係る専決事項の報告について

警察から、
「令和4年下半期における犯罪被害者等給付金関係業務に係る専決事項」
について報告があった。

(10) 令和4年下半期における犯罪被害者等早期援助団体関係業務に係る専決事項の報告について

警察から、
「令和4年下半期における犯罪被害者等早期援助団体関係業務に係る専決事項」
について報告があった。

(11) 令和4年下半期における交通企画課関係の専決状況について

警察から、
「令和4年下半期における交通企画課関係の専決状況」
について報告があった。

(12) 令和4年下半期における交通指導課関係の専決状況について

警察から、
「令和4年下半期における交通指導課関係の専決状況」
について報告があった。