1 開催日時
令和7年11月27日(木)午後1時15分から午後4時30分までの間
2 開催場所
長崎県公安委員会会議室
3 委員発言
(1) 委員から、
「全国の犯罪統計を見ると、近年の刑法犯認知件数は全体的にもほとんどの罪種別でも増加傾向にあるが、9月までの前年比で殺人の件数が減少していたことは、少し良かったと思った。
また、交通事故の統計では、一般原付自転車乗車中の死者数が前年比で増加したとあり、課題の1つと感じた。
殺人事件といえば、先般26年前に名古屋市で発生した主婦殺害事件で、警察の地道な捜査から犯人が割り出され、逮捕に至った。
非常に長い年月が経過しても、犯人が見つかり事件が立件されるということは、今後の殺人などの凶悪犯罪の抑止力になると思う。
今後も、警察の皆さんの頑張りに期待している。」
との発言があった。
(2) 委員から、
「今日、ここに来る途中で交通事故の現場に遭遇したが、車両の前部がかなり損傷していた。
ああいう現場を目の当たりにすると、やはり車というものは、走る凶器だと改めて思う。
先ほど運転免許の取消処分の決裁をしたが、毎回思うのは、飲酒運転による処分がほとんどであり、防ごうと思えば防げるはずなのに、ということである。
報告によると、飲酒運転が発覚するきっかけとしては、住民の方の通報、警察のパトロール、検問などがあるが、やはり飲酒運転をする前の段階で、防げるものはしっかり防いでいくような取組に努める必要があると思う。」
との発言があった。
(3) 委員から、
「県内で、オンラインカジノを利用した賭博容疑により高校生や大学生といった若者が検挙されたというニュースがあった。
こういうことが、県内でも高校生にまで及んでいるのかと驚いた。
スマートフォンの普及でそういう犯罪に簡単に手を染めてしまう反面、取締りは難しいところもあるとは思うが、若い世代の将来を考えると、これは重点的に取り組んでいかなければならない問題であると感じた。
もう一つは、先日報道され、今日の議題にもあるが、警察犬の嘱託制度についてである。
警察犬は警察が飼育から直接的に運用していると思っていたので、こういう嘱託制度があるというのは初めて知った。
この制度のように、一般の方が、自分が持つ技能で県民の安全安心のための警察活動に直接関わるというのはとても良いことだと思うし、今回の審査会の様子などを広く知ってもらうことで、県民全体の警察活動への関心も高まっていくように思う。」
との発言があった。
4 警察本部長発言
警察本部長から、
「捜査というものは、地道に、更に緻密にしっかりやっていくということが大事だと思う。
本県警察も、なすべきことをしっかりやっていくということを進めて参りたい。
飲酒運転に関しては、年末は飲酒の機会も増えるので、取締りをしっかりやるということは当然であるが、そもそも飲酒運転をしないような呼びかけが大事になってくると思うので、そこも含めてしっかり取り組んで参りたい。
オンラインカジノの関係は、そういったことに手を出さないようにするため、どういった働きかけをしていくのかということがまず大事だと思うので、そこも含めて捜査と防犯の両面でしっかり進めて参りたい。」
との発言があった。
5 協議事項
(1) 長崎県警察における基本姿勢及び令和8年運営指針の策定について
警察から、
「長崎県警察における基本姿勢及び令和8年運営指針の策定(案)」
について説明があった。
委員から、
「率直に言って、運営指針の設定理由が、文章が長くて分かりにくいと感じた。
全ての警察職員にしっかり浸透させるためにも、もう少し簡潔を旨とした分かりやすい文章にするべきではと思う。」
との発言があり、
委員から、
「運営指針を読んで思ったのは、6つある指針のうち、一番始めの「犯罪から県民を守る総合的な取組の推進」が内容的にとても広いのに対し、ほかの5つの指針は、それぞれの表題から内容が直接的に分かるものであり、規模感が違うように見えるということである。
内容的に間違いということではないが、一番始めの指針が大項目で、ほかはそれに連なるものという感じがして、6つの指針が同じ並びにあるのは少し違和感を感じた。」
との発言があり、次回定例会において、再度協議を行うこととした。
(2) 長崎県公安委員会の事務の専決に関する規程の一部改正について
警察から、
「長崎県公安委員会の事務の専決に関する規程の一部改正(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
(3) 長崎県公安委員会等に係る情報通信技術を活用した行政の推進等に関する規則の一部を改正する規則の制定について
警察から、
「長崎県公安委員会等に係る情報通信技術を活用した行政の推進等に関する規則の一部を改正する規則の制定(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
(4) 警察行政手続オンライン化システムの運用開始に伴う関係規則の整理に関する規則の制定について
警察から、
「警察行政手続オンライン化システムの運用開始に伴う関係規則の整理に関する規則の制定(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
(5) 長崎県公安委員会告示の制定について
警察から、
「長崎県公安委員会告示の制定(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
(6) 公安委員会宛て苦情申出に対する措置について
警察から、
「公安委員会宛て苦情申出に対する措置(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
(7) 被害届不受理に対する審査請求の却下裁決について
警察から、
「被害届不受理に対する審査請求の却下裁決(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
(8) 運転免許の行政処分(取消し)について
警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。
6 報告事項
(1) 勤務時における柔軟な服装の運用について
警察から、
「活動服又は交通乗車服着用時におけるネクタイ着用の原則省略を試行」
について
「警察官の現場での受傷事故防止を図るとともに、勤務能率を一層向上させることを目的として「活動服又は交通乗車服着用時におけるネクタイ着用の原則省略」を試行する。
試行期間は、
○ 令和7年12月8日(月)から令和8年4月30日(木)まで
であり、対象者は
○ 活動服又は交通乗車服を着用する警察官
とする。
試行するに当たり、
○ 対象者が式典等に参加する場合やネクタイ着用を省略することが不適と思われる場合は、所属長が必要な指示をすることができるものとす る。
○ ネクタイ着用を省略しても清潔感と品位のある身だしなみを維持すること。
などに留意する。」
との報告があった。
委員から、
「服装に関しては、個人でいろいろな思いがあるので難しい面が多いが、時代の流れもあり、変わっていく必要があると思う。
その上で、今回のようにある程度の基準を示すことは良いことと思う。
例えば華美についての判断基準など難しいことであるが、試行期間の中で模索しながら判断していけばよいと思う。」
との発言があり、
委員から、
「仕事をする上で、服装はとても大切なことと常々思っている。
銀行などで、オフィスカジュアルが普及しており、従業員はカジュアルで、お客の方がカチッとした服装という場面を見ることも珍しくなく、それはそれで時代の流れとして良いと思っているが、やはりそこには一定の規律のようなものが必要と感じている。
特に、警察の場合は規律というのは大切と思うので、気を付けるところであると思う。
服装に関しては難しい面が多いが、試行錯誤しながら取り組んでいただきたい。」
との発言があった。
(2) 佐賀県警察との広域緊急配備訓練の実施結果について
警察から、
「長崎・佐賀両県警察が、県境付近における重要事件の発生に際し、初動対応を講じながら互いに連携を強化して犯人の検挙を図ることを目的として、佐賀県警察との広域緊急配備訓練を実施した。
訓練は、令和7年11月20日(木)午後1時30分から午後4時00分までの間、長崎県諫早警察署、大村警察署及び佐賀県鹿島警察署管内で行われた。
訓練の概要は、諫早市内の運動公園において、男性が交際関係にある女性の腹部を刃物で刺す持凶器殺人未遂事件が発生し、その後犯人は公園利用者2人に対して刃物で危害を加え、車両で佐賀県方向に逃走を図ったことから緊急配備を発令の上、要所での検問、検索を行い、大村市内の運動公園において、公園利用者に対して刃物で危害を加えようとしたところで犯人を逮捕する、というものである。
訓練参加者は、長崎県警察から、
○ 本部所属
通信指令課、地域課、自動車警ら隊、機動捜査隊
○ 警察署
諫早、長崎、浦上、時津、西海、雲仙、大村、大浦、島原、南島原、川棚
が参加し、佐賀県警からは
○ 本部所属
通信指令課、地域課、機動捜査隊、警備課(航空隊)
○ 警察署
鹿島
が参加した。
訓練の結果、本県警察及び佐賀県警察との間で、緊急配備の発令、要請及び指揮体制の確立、県警察間の情報共有等について確認することができた。」
との報告があった。
委員から、
「訓練することの意義は、訓練によって見えた改善点を本番に生かすことにあると思う。
また、広域での犯罪に対処するには、特に隣県警察との協力が必要になってくると思うので、今後の訓練にもしっかり取り組んでいただきたい。」
との発言があった。
(3) 第29回長崎県警察嘱託警察犬審査会の開催結果について
警察から、
「令和7年11月19日(水)、長崎市稲佐町所在「三菱球場」において、第29回嘱託警察犬審査会を開催した。
同審査会は、警察犬として活動する犬及びその指導手を嘱託するため、事前に応募された民間が飼育する犬に対して、定められた審査内容に従い審査を行うものである。
足跡追及審査(審査員が印跡した審査コースにおいて、受審犬が印跡者の臭気を捉えて印跡経路を追及する能力、コース上に配置された遺留品を発見する能力等を有しているか審査するもの)及び地域捜索審査(コースに複数の簡易テントを設営し、そのうちの一つに捜索対象者が潜伏し、受審犬が同対象者の浮遊臭、足跡臭等を捉えて、同対象者を捜索する能力を有しているか審査するもの)の結果、受審犬11頭、指導手9人が合格した。
今回合格した犬及び指導手に対する委嘱期間は、令和8年実施予定の次回審査会までの1年間となる。」
との報告があった。
(4) 進行型殺傷事案の実戦的対処訓練の実施結果について
警察から、
「令和7年11月18日(火)、大村市所在「ボートレース大村コミュニティパークグルーンおおむら」において、進行型殺傷事案の実戦的対処訓練を実施した。
参加者は、
○ 長崎県警察
刑事部機動捜査隊、地域部自動車警ら隊、地域課、大村警察署等 約30人
○ 大村市ボートレース企業局
大村市職員等(含む非常勤職員・委託警備保障) 約25人
○ 県央地域広域市町村圏組合 大村消防署
指揮隊・救急隊 8人
であり、刃物所持不審者対応訓練として
○ 地域部地域課員による大村市ボートレース企業局(保安員等)に対する刺股(さすまた)操法の指導
○ 刃物所持不審者対応訓練
・大村市ボートレース企業局職員による110番通報、施設利用客の避難誘導訓練
・機動捜査隊員、自動車警ら隊員及び大村警察署員と大村消防署による事態対処訓練
を実施した。
訓練を実施した結果、参加者は事案対処の困難性と反復訓練の必要性を再認識した。
今後も、事案発生時に適切に対処できるよう消防機関を始めとする関係機関との連携の強化と事態対処能力の向上を図ることとする。」
との報告があった。



