1 開催日時

令和6年1月25日(木)午後1時15分から午後5時20分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「そろそろ1月も終わりとなるが、年が明けて元旦に「令和6年能登半島地震」が発生し、昨日(1月24日)は強い寒波により長崎でも積雪するほどであった。
警察では、能登半島地震に伴う被災地への救援部隊等の派遣や積雪への対応等々で「普段は行わないようなことを数多く行わなければならなかった」というような一か月ではなかったかと思う。
今後も、被災地に対する派遣等については引き続きの対応をお願いするとともに、2月になれば、例えばランタンフェスティバルなどの行事もある。
さらには、年度末に向けたいろいろと煩雑な業務がある時期でもあることから、感覚的にとても早く過ぎていくと思われる。
警察の業務においても「安全・安心」を心がけながら年度末を迎えるようにお願いしたい。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「寒波に関しては北陸地方も大雪であり、報道等による映像を見ていると、救援で現地に行っている方々も活動が思うようにはかどらず大変だろうと感じている。
どうか事故などがないように、無事に任務を果たして帰県されるように祈念している。
また、明日から県下一周駅伝が3日間にわたり開催されるが、県警察は沿道の警備や交通規制をはじめ、白バイでの先導などを行うとのことである。
県下一周駅伝は今回が最後の大会とのことであり、県警察の活躍により事故もなく無事に終わることを願っている。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「昨日(1月24日)の雪に関する報道については、長崎では雪が降ることが少ないからか全国のニュース番組等でも取り上げられていたが、「長崎ではこのような人も雪かきをしている」というSNS上の映像で、佐世保市内の道路で交番の警察官が雪かきをしているところが発信されていた。
その映像を見て、「警察官は大変だな」と思うと同時に「ありがたいな」と思ったのであるが、なぜ雪かきをしていた方が警察官であると分かったのかというと、制服の上の着衣に「ポリス」や「長崎県警察」という文字が大きく入っていたからであり、警察がどのような活動をしているのか県民に伝えるためには、このようなことも必要なことなのだと感じた。
同じことは災害派遣においても言えることであり、自衛隊が被災地へ行っていることはみんなよく知っているのであるが、警察でも機動隊員がすぐに救出・救助に行っているということは、あまり知られていない。
今回の能登半島地震において、私は多くの方々から「警察からもたくさんの人が被災地に派遣されているのですね」ということを言われることがあり、警察もこれだけ頑張って日本の生活を守っているのであるから、宣伝とは言わないが、伝えていく必要があるのではないかと感じている。
そうすることが県民の皆様に安心感を与えることになり、さらには、「自分も警察官のように人を守る者になりたい」と感じる人もいると思うので、伝えることについて何か考えていかなければならないと思っている。
まずは、被災地において勤務に従事された方々、また、これから従事される方々に対して、「お疲れ様」と心から感謝申し上げる。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「石川県への派遣部隊に対する労いのお言葉をいただき大変感謝申し上げる。
前回の公安委員会において議決いただいたとおり、本日(1月25日)と明日(1月26日)それぞれにおいて特別自動車警ら部隊を派遣することとしている。
委員から発言があった「警察活動に関する発信」については、全国警察も長崎県警察も、国民及び県民に向けてしっかりと訴えることを行い、「非常に良い、誇りある職場である」ということを若い世代にも伝えられるようにしてまいりたい。
警察の取組状況や統計が大体1月下旬くらいから2月にかけて取りまとまることから、本日の会議から、少しずつ昨年の情勢を報告させていただく。
改めて取りまとめを行い、内容を振り返ることによって今年の警察業務に生かしていきたいと思っているので、お気付きの点があれば御指摘いただけるようにお願い申し上げる。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 石川県公安委員会からの援助要求について

警察から、
「石川県公安委員会からの援助要求(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 人事案件について

警察から、
「人事案件(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和5年中の犯罪被害者等給付金の裁定状況について

警察から、
「令和5年中に実施した犯罪被害者等給付金の支給裁定件数は遺族給付金2件であり、支給額の合計は6,230,995円であった。」
との報告があった。

(2) 令和6年春の主な組織改正案について

警察から、
「令和6年春の組織改正については、
○ 警戒の空白への対応
○ 治安上の課題への対応
○ 国民文化祭等の開催に伴う対応
○ 警察署支援体制の充実
の観点に基づき実施する方針である。」
との報告があった。

(3) 令和5年中における自動車警ら隊の活動状況について

警察から、
「令和5年中における犯罪検挙実績については、
○ 刑法犯     93人(前年比 -19人)
○ 特別法犯    14人( 同   -7人)
○ 交通法犯  2,031件( 同 +427件)
○ 少年補導    665件( 同   +56件)
であり、職務質問による犯罪検挙好事例としては、大麻取締法違反(所持)事件被疑者の逮捕等があった。
検挙以外の活動では、
○ 警察署に対する育児休業支援要員の派遣
○ 管区機動隊員による各種警備活動
○ 警察署を支援する補完的なパトロール活動
○ 女性が必要とされる現場への女性警察官の派遣
○ 自動車運転技能指導員による運転訓練
に取り組んだ。
今後は、
○ 小規模警察署管内のパトロール支援の更なる強化
○ 職務質問による犯罪検挙の向上
○ 女性警察官育成による現場執行力の強化
を活動重点として業務を推進する。」
との報告があった。

(4) 佐世保市における拳銃使用殺人未遂事件の検挙について

警察から、
「本件は、平成18年7月3日、当時、九州誠道会傘下組織の組員として活動していた男性被疑者7人が、指定暴力団道仁会の内紛に伴い、長崎県佐世保市早岐1丁目の県道上において、佐世保市十郎新町居住の被害者(男性・当時55歳)ほか2人に対して拳銃を使用して殺害しようとしたものであり、所要の捜査の結果、被疑者らの犯行が明らかとなったことから、令和6年1月17日及び1月20日、同被疑者らを通常逮捕したものである。」
との報告があった。

(5) 令和5年中における犯罪情勢について

警察から、
「令和5年中における犯罪情勢(暫定値)については、全国の刑法犯認知件数は
703,424件で、前年と比べて102,093件増加し、17.0パーセントの増加率となった。
刑法犯検挙件数・検挙人員についても前年と比べて増加しているが、検挙率は
38.3パーセントで、前年と比べて3.3ポイント低下した。
また、九州管区の刑法犯認知件数は70,057件で、前年と比べて11,907件増加し、20.5パーセントの増加率となった。
刑法犯検挙件数・検挙人員についても前年と比べて増加しているが、検挙率は
42.5パーセントで、前年と比べて4.0ポイント低下した。
なお、本県の概況については、
○ 刑法犯認知件数は3,786件で、全国で少ない方から第12位(管区第3位)
○  検挙率は57.7パーセントで、全国で高い方から第7位(管区第1位)
○  犯罪率(人口10万人当たりの認知件数)は295.1件で、全国で低い方から第5位(管区第2位)
であり、特徴として、罪種別認知件数の前年比では、凶悪犯が32件(213.3パーセント)、知能犯が85件(19.5パーセント)、窃盗犯が325件(18.0パーセント)、それぞれ増加した。」
との報告があった。

(6) 令和5年中における交通部執行隊の活動状況について

警察から、
「令和5年中における交通機動隊の活動状況については、
○ 交通指導取締り総件数 6,649件(前年比-843件)
○ 行事等派遣回数 211回(同+83回)、延べ出動人員 838人(同+340人)
であった。
そのほか、殉職・受傷事故防止及び運転技能向上のための訓練を毎月1回実施するとともに、2署に対する育児休業支援を4回行った。
次に、令和5年中における高速道路交通警察隊の活動状況については、
○ 高速道路等における交通事故発生状況
・発生件数  33件(前年比- 2件)
・死者数    1人( 同 + 1人)
・負傷者数  53人( 同 + 5人)
・物損事故 494件( 同 + 51件)
○ 交通指導取締り総件数 2,959件(同+39件)
であった。
そのほか、航空隊ヘリを使用したあおり運転取締りを実施するとともに、
○ 交通安全啓発活動
・高速道路利用者に対する参加・体験型の交通安全教育
・逆走防止に資する車両パレードとキャンペーンの実施
○ 関係機関と連携した交通安全対策
○ 高速道路における交通誘導の広報
などに取り組んだ。」
との報告があった。

(7) 令和6年能登半島地震に伴う警察災害派遣隊の派遣結果について

警察から、
「令和6年能登半島地震に伴う警察災害派遣隊の派遣結果」
について報告があった。

(8) 公安委員会宛て苦情申出の受理について

警察から、
「公安委員会宛て苦情申出の受理」
について報告があった。

(9) 令和5年第4四半期における警察職員の職務執行に関する警察宛て苦情の取扱状況について

警察から、
「令和5年第4四半期における警察職員の職務執行に関する警察宛て苦情の取扱状況」
について報告があった。

(10) 令和5年下半期における犯罪被害者等給付金関係業務に係る専決状況について

警察から、
「令和5年下半期における犯罪被害者等給付金関係業務に係る専決状況」
について報告があった。

(11) 令和5年下半期における交通企画課関係の専決状況について

警察から、
「令和5年下半期における交通企画課関係の専決状況」
について報告があった。

(12) 令和5年下半期における交通指導課関係の専決状況について

警察から、
「令和5年下半期における交通指導課関係の専決状況」
について報告があった。

(13) 初任科長期第513期卒業式の挙行予定について

警察から、
「初任科長期第513期卒業式の挙行予定」
について報告があった。