1 開催日時

令和6年4月4日(木)午後3時00分から午後4時45分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「荒れ模様の天気が続いているが、宮崎県で高校生がサッカーの練習中に落雷を受け、重傷者が出たという報道がなされており、天候不順により様々な事故が起こるのだと感じた。
新入学や就職、転勤や転宅という時期であるが、先日、新一年生に交通課員が交通ルールについて指導したという報道がなされていた、新入学の子供たちを見ると、この子たちを守らなければならないと改めて感じたところである。
本日が最終回の委員については、3年間の御労苦に感謝申し上げる。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「本日が最終回の委員について、3年間御苦労様であった。感謝申し上げる。
本日の新聞に、警察に関係の深い記事が二つ掲載されていた。
一つは、歩行者横断中の事故が絶えないということである。
特に、信号のない横断歩道で一時停止をせずに事故がある、ということであるが、長崎県の一時停止率は42.5%で、全国平均の45.1%を下回っているとのことである。 本県警察も、従来からの「手のひら運動」に加え、「横断歩道止まらんば運動」に取り組んでいくとのことであった。また、信号機のない横断歩道の手前30メートルの路面にあるダイヤマークについても周知を徹底する必要があるとの話である。
翻って、多くの方が、このマークは30メートル先に横断歩道があることを示しているということを認識していないのではないかと思うし、道路管理の関係ですぐに実現できる訳ではないかもしれないが、夜間でも見えるように蛍光色にするなど、もっと注意喚起のための工夫ができるといいのではないかと、この記事を読んで感じた。
二つ目は、認知症の不明者をアプリで捜索するという記事であった。
先日、高校生が高齢女性を助けたということや、その翌週にも、行方不明の方を警察犬が発見した、ということがあった。特に後の方は、つい先ほどまで知人の方と不動産の物件を見ていたのに、気がつくといなくなって林の中に入り込んでしまっていたとのことであり、これが認知症の方の行動なのかもしれないと感じたところである。
記事で紹介されていたアプリは、あらかじめ登録した方が、行方不明になった方の写真などの情報をアプリ経由で受け取り、捜索に協力するというものとのことである。
これが全県下に普及すれば、例えば警察署協議会のような警察の支援をする組織等の会員の方に登録をしていただくということも考えられるのではないかと思いながら、個人的には、認知症の方に何かを持たせ、現在地が分かるようなデジタルな仕組みができるといいのではないかと思っているが、これも一つの良い取組だと思うので、このように大きく報道してもらうのは良いことだと感じた。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「本日が最後の公安委員会の会議出席となる。
私自身が公安委員会委員となって感じたことは、同じ警察というところを見るときに、今までの公安委員会の委員や他の委員の視点など、全く違うところから、視点を変えて見ることができるということが、非常に新鮮で勉強になった。
これからも様々な立場で様々なことを見ていくことができれば、公安委員会委員を辞めた後も、警察のためにも役に立てるのではないかと思った。
本日、知事から感謝状を受領した際、視察に行った離島の官舎が非常に古いので、建て替えるだけではなく、民間のアパートを利用するなどの工夫を凝らしながら、もっと若い人たちが、長崎県に来たい、長崎県に住みたい、警察官になりたいと思ってくれるような官舎にしてほしいという話をしたので、よろしくお願いする。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「委員の3年間の御労苦に感謝申し上げる。
様々な角度からのものの見方という委員からの話であったが、長崎県警察にとっても、これまで気付かなかった視点、気付きをいただき、大変感謝している。
業務を通じた経験でのものの見方もであるが、これまで警察に携わらず、一県民として本県生活してきた県民としてのものの見方ということでも指摘をいただいてきたことに、大変感謝している。これからも引き続き御指導いただきたい。
横断歩道での死亡事故に関する記事の件であるが、正に県警察でも注意喚起の意味も込めて、取材の中で訴えるべきところを訴えたところである。この後、春の交通安全運動について報告するが、この運動の中でも、信号機のない横断歩道での交通事故抑止について力を入れていきたい。
ダイヤマークの周知についても、例えば運転免許更新時の講習の機会を捉えて力強く訴えていくような、継続的にリマインドしていくことが重要であるので、実施していきたい。」
との発言があった。

5 協議事項

なし

6 報告事項

(1) 令和6年度(第29期)捜査特別研修の開講について

警察から、
「令和6年4月1日(月)、警察本部において、令和6年度(第29期)捜査特別研修に係る開講式を開催した。
今年度の捜査特別研修においては、刑事部から選抜された捜査特別研修員3人に対し、令和6年4月1日(月)から約1年間を研修期間として、
○ 捜査関係の部内講義、検察官等による部外講義
○ 重要事件捜査本部等への投入(随時)
○ 本部事件主管課等における業務研修
などを通じ、各種捜査技能・捜査指揮・捜査運営等の習得を図る。」
との報告があった。
委員から、
「研修生は、各々の所属部署で本来の仕事をしながら、定期的に研修に参加するということか。」
との発言があり、
警察から、
「研修に集中できるよう、刑事総務課に異動させ、この研修の目的に沿うよう、研修だけに従事させている。」
との説明があった。
委員から、
「研修生として、どの程度の経験を有する警察官が選抜されているのか。」
との発言があり、
警察から、
「おおむね3年から5年程度の実務経験を有する者を選抜している。」
との説明があった。
委員から、
「研修のうち、座学は何時間程度あるのか。」
との発言があり、
警察から、
「現場経験に重点を置いているので、座学は延べ40時間から50時間程度になるが、現場においても六法全書を使って説明するなど、実務と法学をリンクさせた研修を行っている。」
との説明があった。
委員から、
「しっかり研修していただきたい。」
との発言があった。

(2) 令和6年春の全国交通安全運動の実施予定について

警察から、
「令和6年4月6日(土)から同月15日(月)までの10日間、「身につけよう 交通ルールと ヘルメット」をスローガンに、春の全国交通安全運動が実施される。
期間中は、
○ こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
○ 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
○ 自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守
を重点に、各種街頭活動や広報啓発活動を実施する。
また、特別広報として
○ 「横断歩道「止まらんば運動」」及び「安全横断「手のひら運動」」
を推進する。
具体的な活動としては、各警察署において、市町、交通関係団体等と連携し、
○ 交通安全啓発パレード
○ 交通安全街頭キャンペーン
○ 高齢者関連事故防止のための高齢者宅訪問活動
○ 飲酒運転根絶のための酒類提供飲食店訪問活動
○ 自動車学校等における参加・体験型講習会
などに取り組むほか、県内統一行事として
○ 街頭指導活動・広報活動強化の日(4月8日(月)及び4月15日(月))
○ 交通事故死ゼロを目指す日(4月10日(水))
○ 飲酒運転根絶強化の日(4月12日(金))
を予定している。」
との報告があった。
委員から、
「自転車やキックボードに乗る際のヘルメット着用を推進してほしい。
また、横断歩道における事故を絶対に防ぎたい。」
との発言があった。
委員から、
「自転車に乗る際のヘルメット着用率はどのような状況か。」
との発言があり、
警察から、
「まだまだ着用率は低いので、啓発活動をやっていきたい。」
との説明があった。

(3) 令和6年度監察実施計画について

警察から、
「令和6年度監察実施計画」
について報告があった。

(4) 運転免許更新処分に係る審査請求の受付について

警察から、
「運転免許更新処分に係る審査請求の受付」
について報告があった。

(5) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る緊急禁止命令等の実施結果」
について報告があった。