1 開催日時

令和6年1月18日(木)午後1時15分から午後4時30分までの間

2 開催場所

長崎県公安委員会会議室

3 委員発言

(1) 委員から、

「先程、能登半島地震で石川県に派遣されていた広域緊急援助隊が帰県したが、現地や救援の状況などについて少し聞いただけでも、派遣先で大変苦労されたことが感じ取れた。
今後、新たな援助の要求もあると聞いており、能登半島地震に関しては、私たち長崎県民、そして長崎県警察においても惜しみない援助というものを行っていただきたいと思っているので、特に、担当する方々にはよろしくお願いしたい。
次に、全く別のことであるが、子供の作文が集められたある冊子において、警察に関係することが書いてあり、その内容にすごく勇気づけられたので、紹介させていただく。
これは、「自分が将来何になりたいか」ということについて男子中学生が書いたもので、少し読み上げると
僕の将来の夢は警察官になることです。
なぜ警察官になりたいのかというと、小学生の頃、家族でお寺に行った時に迷子になったことがありましたが、その時に、助けてもらったことがあるからです。
迷子になった時は、暗く山の近くだったこともあり、車もあまり通ってなかったので、とても怖かったことを覚えています。
僕が怖くて、寒くて、道端に座り込んでいたら、パトカーが来て、警察の人が車に乗せてくれました。
その時に、1人の方がお汁粉を買ってくれたことは今でも鮮明に覚えてます。
そのような経験をしたことで、誰かの役に立つ立ちたいと思うようになりたいと思うようになりました。
それで、授業で、自分の将来の夢を聞かれたときに、警察官になりたいと思うようになりました。
などと書かれており、最後は、
今年の夏休みは必死に勉強して、希望高校に合格して充実した高校生活を送り、大学に進学をして警察官になったら、人の思いを尊重し、困っている人を見たらすぐに駆け寄り、一緒に寄り添うことができるような、心のやさしい警察官になりたい。
なれるように頑張りたい
と結ばれていた。
このような子が1人でも2人でも増えて、将来の長崎県警察を担う人、あるいは警察全体を担うような優れた警察官になっていただきたいと思うとともに、やはりこのような子供の夢を育んでやりたいと強く感じた。」
との発言があった。

(2) 委員から、

「能登半島の災害支援に行かれた方々が、本日、無事に帰ってこられたと聞き本当に良かったと思うし、現地での御苦労については、我々の想像をはるかに超えるものだったろうと思うので、心から「御苦労様でした」と申し上げたい。
別のことであるが、ある新聞記事に、本県警察の交通機動隊の女性警察官が大きく取り上げられていた。
このような記事を見て女性警察官に憧れる方も少なくないと思うし、実際、記事に出ていた方に憧れている部下の方もいるとのことである。
今、人材確保は難しく、その中でも女性警察官の確保は非常に大事なことであるので、このような記事を読んだ人が「私もこのような警察官になりたい」と思えるような人物については、女性に限らず、積極的にマスコミに出していいのではないかと思った。」
との発言があった。

(3) 委員から、

「先程から話されているように、能登半島に出動された方々は大変お疲れ様でした。
先日、警視庁が創立150年を迎えたということが報道されていた。
その報道に触れて、このように、警察は150年近くに渡って、ずっと見守り、治安を支えてきたのだと改めて思い、感謝の気持ちが湧き上がった。
今後とも治安を支えていただくよう、よろしくお願いする。」
との発言があった。

4 警察本部長発言

警察本部長から、
「令和6年能登半島地震に対する派遣については、先程、委員から話があったとおり、本日(1月18日)、広域緊急援助隊と情報通信の部隊が無事に帰県した。
また、本日の公安委員会の協議事項となっているが、新たな援助の要求もなされている。
もちろん厳しい任務であるので、特に心身面の手当てを怠ってはならないと思っている。
また、相当なストレスがかかると思うので、そのようなことに対する手助けも行いたいと思っている。
委員から話があった新聞記事に関することであるが、確かに非常に訴求力のある記事であると感じたので、今後とも取り上げてもらえるように、やっていきたいと思っている。」
との発言があった。

5 協議事項

(1) 石川県公安委員会からの援助要求について

警察から、
「石川県公安委員会からの援助要求(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(2) 令和6年度の運転免許関係事務等の委託について

警察から、
「令和6年度の運転免許関係事務等の委託(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

(3) 運転免許の行政処分(取消し)について

警察から、
「運転免許の行政処分(取消し)(案)」
について説明があり、協議の上、原案どおり決定した。

6 報告事項

(1) 令和5年中における生活経済事犯の検挙状況について

警察から、
「令和5年中における生活経済事犯の検挙状況については、検挙件数 85件(前年比+30件)、検挙人員 89人(同+32人)であり、主な事犯別の検挙は、
○ 廃棄物事犯
検挙件数 32件(前年比+8件)、検挙人員 43人(前年比+15人)
○ ヤミ金融関連事犯
検挙件数 24件(前年比+10件)、検挙人員 15人(前年比+3人)
であった。
主な検挙事件としては
○ 航空会社元職員に係る不正競争防止法違反事件(大村警察署)
○ 株式運用資金出資名目の詐欺被疑事件被疑者の逮捕(山形県警察、佐世保警察署)
があり、犯行ツール対策の推進状況としては、
○ 生活経済事犯口座凍結実施数   196件(前年比+109件)
○ 携帯電話不正利用防止対策実施数 26件(前年比+ 6件)
○ バーチャルオフィス等対策実施数 128件(前年比- 77件)
であった。」
との報告があった。

(2) 令和5年年末の交通安全県民運動の実施結果について

警察から、
「令和5年12月13日(水)から同月22日(金)までの10日間、「令和5年年末の交通安全県民運動」を実施した。
運動期間中における交通事故発生状況(暫定値)は、
○ 発生件数  98件(前年同期間比+1件)
○ 死者数   2人(前年同期間比+2人)
○ 負傷者数 128人(前年同期間比+5人)
であった。
期間中は、
○ プロバスケットボールチーム「長崎ヴェルカ」と連携した自転車ヘルメット着用推進活動
○ 通学路、交差点等における見守り活動や交通指導取締り等の街頭活動
○ 懸垂幕、横断幕、ポスター等の掲示及び道路情報板、SNS、ラジオ等の各種媒体を活用した広報啓発活動
○ 各警察署における市町、交通関係団体と連携した交通安全啓発パレード、交通安全街頭キャンペーン等
に取り組んだ。」
との報告があった。
委員から、
「自転車のヘルメット着用推進に関してであるが、効果的な推進の方法はキャンペーンだけではないと思う。
例えば、自転車が事故を起こして人を傷つけたりした場合には、それはどのような扱いとなるのか。」
との発言があり、
警察から、
「交通事故の扱いとなる。」
との説明があった。
委員から、
「自転車には低年齢から乗るのであり、ある意味、自転車は「子どものおもちゃ」のようなものとして乗り始めることとなる。
そのため、自転車を運転する中学生や高校生などに対しては、「自転車で事故を起こした場合には交通事故になるのだ」としっかりと認識させて、安全運転の意識を植え付ける必要があるのではないかと思う。
その点の活動はどうか。」
との発言があり、
警察から、
「県の教育庁と市の教育委員会や各学校などと連携して、自転車の安全教室や交通ルールを含めた警察官による講話を行うなどの教育活動を行っている。」
との説明があった。

(3) 第70回郡市対抗県下一周駅伝大会に伴う交通対策について

警察から、
「令和6年1月26日(金)から28日(日)までの3日間、長崎新聞社及び長崎陸上競技協会の主催により、「第70回郡市対抗県下一周駅伝大会」が開催される。
同大会の開催に伴い、車両131台(パトカー47台、白バイ84台)及び警察官938人体制で
○ 主要交差点及び交通上の要所における警察官の配置
○ パトカーによる先行警戒、後押さえ及び白バイによる走者の安全確保
○ 主催者に対する自主整理員の配置
等の交通対策を実施する。」
との報告があった。

(4) 公安委員会宛て苦情に係る補正書の受理について

警察から、
「公安委員会宛て苦情に係る補正書の受理」
について報告があった。

(5) 運転免許取消処分に係る審査請求の受付について

警察から、
「運転免許取消処分に係る審査請求の受付」
について報告があった。

(6) 公文書不開示決定に係る審査請求の受付について

警察から、
「公文書不開示決定に係る審査請求の受付」
について報告があった。

(7) 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等有効期間延長処分の実施結果について

警察から、
「「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に係る禁止命令等有効期間延長処分の実施結果」
について報告があった。

(8) 令和5年下半期における暴力団対策法に基づく公安委員会の事務の専決状況について

警察から、
「令和5年下半期における暴力団対策法に基づく公安委員会の事務の専決状況」
について報告があった。

(9) 特定秘密の保護措置及び適性評価の実施状況の報告について

警察から、
「特定秘密の保護措置及び適性評価の実施状況の報告」
について報告があった。