薬物乱用ってどういうこと?

薬物乱用とは、医療目的でない薬物を不正に使用したり、医薬品を本来の目的から逸脱した用法・容量あるいは目的のもとに使用することをいいます。
だから、たとえ市販されている薬や、病院・薬局などから適正に処方されている薬であっても、それを遊びや快楽のために使用したならば、たとえ一回でも乱用となります。

薬物乱用が及ぼす影響

薬物乱用ダメ!ゼッタイ

友達などから「無料サンプル」とか「サプリメント」などと言われても、「ダイエットに効く」とか「スッキリする」とか言われても、その薬を飲んでみたりしてはいけません!もし、麻薬だったらどうするの?取り返しがつかないことになります!誘われても絶対に断ろう!

薬物乱用の危険性(おそろしさ)

自分だけでなく、他の人にも害を与える

薬物乱用により、幻覚や妄想が現れ、殺人などの重大犯罪を引き起こす。

健康に悪い

脳をおかされて、心も身体もめちゃくちゃになる。

窃盗などの犯罪をおかす

高額な薬物を手に入れるためのお金欲しさから恐喝や窃盗などの犯罪をおかす。

自分の意志ではやめにくい

薬物が切れると再び薬物が欲しいと思うようになる(依存性といいます)。
一度手を出すとやめにくくなる。

再燃現象(フラッシュバック)

薬物乱用してしまうと、薬物乱用の害はずっと続きます。薬物乱用によって幻覚や被害妄想などの精神病の症状が生じると、治療によって回復しているように見えても、例えば、お酒やちょっとしたストレスなどがきっかけで、すでに薬物をやめているのに再び幻覚や被害妄想などの精神異常が出てくることがあります。これを再燃現象(フラッシュバック)といいます。
一度でも薬物を乱用すると、回復するのは困難なことです。芸能人がなかなかやめられないでニュースになっていますよね。

法律で禁止されており、当然、罰を受けます

薬物を乱用するだけでなく、誰かに譲り渡したり、所持するだけでも違法です!

罰則

覚せい剤取締法:第42条~第44条
麻薬及び向精神薬取締法:第64条~第76条

規制されている薬物

覚せい剤

image418覚せい剤は麻黄(まおう)という植物を原料として作られます。覚せい剤には神経を興奮させる作用があり、使用すると疲労感がなくなったり、頭が冴えたようになるようです。
しかし、数時間でその効果が切れ、極度の脱力感や疲労感に襲われます。そして再びその効果を得るために、また覚せい剤を使用する…といった状態になります。
乱用を続けると、幻覚や妄想が現れて錯乱状態になり、人を無差別に殺したりすることがあります。
エス、スピードなどと呼ばれることもあります。

大麻

image910大麻は大麻草から作られます。大麻を使用すると、気分が陽気になったりするようですが、その反面、思考が混乱して、感情が不安定になったりします。これも、興奮状態になって暴力的になったり、幻覚や妄想に襲われたりします。
マリファナ、ハシシ、チョコ、はっぱなどと呼ばれることもあります。

MDMA

image1212MDMAは化学薬品から合成された薬物です。覚せい剤と似た化学構造となっており、覚せい剤のような興奮作用や幻覚作用があります。
現在は、様々な色やマークが入った錠剤の形が一般的で、エクスタシーやバツなどと呼ばれることもあります。

シンナー

image149シンナーは、トルエンとともに乱用が規制されています。
シンナーを乱用すると、神経が抑制されてぼんやりとなります。乱用を続けると、幻覚や妄想などの精神障害が現れます。
乱用によって、脳が萎縮し、乱用をやめても決して元には戻りません。

他にもLSDやあへんなど、様々な薬物があります。自分や大切な人たちを守るため、薬物はダメ!ゼッタイ