osirase22-24新上五島町有川郷には、明治初期、我が身を賭して奉職された小西喜代三巡査の墓碑があります。
小西巡査は、福江警察署有川分署(現在の当署)に勤務されていた明治11年夏、有川村を襲った伝染病の防疫と罹患者救護に昼夜を分かたず奔走されましたが、自らもその病毒に倒れ、25歳の若さで殉職されました。
私たち署員は、故郷・鹿児島で待つ御両親への孝養の志もおそらくは半ばにして、この上五島の地で地域の人々のために尽力された小西巡査の御意志を受け継ぎ、地域の安全と安心を確保するために精一杯努力するとともに、その墓前に花を手向け、慰霊を続けて行くことを誓います。

小西巡査の墓碑は、近くの墓地にありましたが、130年余りの歳月を経て、風化が著しかったことから、今では探す術のない御遺族に代わり、いつの日か署員の手で再建しようと、平成18年から少しずつ積立を始め、平成26年3月、念願の再建に至りました。